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『アフタートーク』著者:石井玄〜話題の1冊☆著者インタビュー

『アフタートーク』著者:石井玄
『アフタートーク』著者:石井玄/KADOKAWA

『アフタートーク』KADOKAWA/1650円

石井玄(いしい・ひかる)
1986年埼玉県春日部市生まれ。2011年、ラジオ制作会社サウンドマン入社(現ミックスゾーン)。ニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』『星野源のオールナイトニッポン』などのラジオ番組にディレクターとして携わる。20年ニッポン放送入社。エンターテインメント開発部のプロデューサーとして活動している。

――石井さんと言えば、『オードリーのオールナイトニッポン』をはじめ数々のラジオ番組を担当した名物ディレクターとして有名です。業界に入ったきっかけは?

石井 大学を卒業してから特にやりたいこともなく、人生に迷っているときに、「好きなことを仕事にしよう」と思い立ち、放送の専門学校に23歳で入って勉強をしました。在学中にFM局でADとしてアルバイトをしながら、就職活動をしてニッポン放送系列のラジオ番組の制作会社に入社して業界に入りました。25歳でした。

学生時代、ラジオに救われた感覚があって、自分と同じように人生に悩んでいる人に向けてラジオ番組を制作して助けになりたい気持ちが、今もラジオに携わっている根源的な理由です。

――ラジオディレクターの仕事とは実際にどんなことをするのですか?

石井 「番組が終わらないように精一杯頑張ること」です。ここでは語りきれないので、詳しくは本書を読んでください(笑)。

――オードリーの番組は圧倒的な聴取率で伝説的な番組になりました。どんなところがウケているのでしょうか。

石井 一番の理由はお二人のトークが毎週面白いことです。今年の10月で番組開始から12年がたちますが、その間、毎週必ず面白いトークを聴けることが一番の理由だと思います。オードリーのお二人の積み重ねと努力の結果です。

ラジオ業界を盛り上げていきたい

――20年にニッポン放送に入社し、プロデューサーへと転職しましたね。

石井 深夜番組のラジオディレクターとして、やれることは全部やって燃え尽きた感覚と、仕事のスケジュールが過密すぎて精神的にも肉体的にも限界が来ていて、一度休んでリフレッシュをしたかったというのが理由です。休んでる間に好きなゲームをしたり、屋久島に旅行したりして十分休養ができました。

その後、何をしようか考えたときに、放送局に入って、一人のディレクターよりも広い視野でラジオ業界に関わることができたらと思い、さらに社員の方の勧めもあり、ニッポン放送の中途採用試験を受けて入社しました。

現在は、エンターテインメント開発部で、イベントやグッズのプロデュースを行っています。『星野源のオールナイトニッポン』『三四郎のオールナイトニッポン0』の番組イベントなどを手がけました。今後はニッポン放送オリジナルのイベントや、新しい音声プラットフォームでの音声コンテンツを企画して、ラジオ業界、音声メディア全体を盛り上げていきたいです。

(聞き手/程原ケン)

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