山本太郎氏 (C)週刊実話Web
山本太郎氏 (C)週刊実話Web

れいわ親選組・山本太郎代表が菅義偉首相選挙区の「刺客」!?

れいわ新選組の山本太郎代表が、刻々と近づく衆院選でどこから出馬するのかに大きな注目が集まっている。一部では「菅義偉首相の選挙区から」という情報も飛び交っている。


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その背景を政治部記者が解説する。


「山本太郎氏といえば、街頭での熱い演説で瞬時に『山本教』の信者に引き込むほど卓越した路上弁士。その山本氏が2019年に立ち上げたのが『れいわ新選組』だ。消費税減税と弱者に寄り添う姿勢が一部で熱烈な支持を受け、19年の参院選では228万票を獲得、比例で2議席を得た。旋風を巻き起こした山本氏が総選挙で再び大注目されているのは9月に入り立憲民主党、共産党など野党4党で共闘を決めたためです。その勢いで山本氏が、菅首相の選挙区である神奈川2区からの出馬が濃厚と噂されているのです」


自民党幹部も警戒感を露わにする。


「昨年の東京都知事選でも山本氏は約66万票を獲得しているうえ、19年参院選は山本氏だけで全国で約100万票を集めている実力者だ。次の総選挙で山本氏は〝自民党の大物のいる選挙区〟での出馬を宣言している。今、立候補区として挙がっているのが、岸田文雄氏、河野太郎氏など、いずれも総裁選に出馬した候補者、あるいは退陣する菅首相。俺は菅首相の神奈川2区が有力と見ている。山本氏も前回参院選では他の候補者当選を優先し自らは落選したが、今回はそろそろ政界復帰しないと新選組を維持することが難しくなる。だから当選の可能性と話題性の双方を探るとすれば、最も可能性のあるのは菅首相の選挙区だ」

8連勝しているが…

山本代表自らが菅首相の刺客になる根拠はある。

8月22日に行われた横浜市長選だ。お膝元で菅首相が全面支援した小此木八郎前国家公安委員長が立憲民主党推薦の山中竹春氏(元横浜市立大学医学部教授)に大差で敗れたのだ。


「さらにショックだったのは、菅首相の選挙区である神奈川2区の横浜市西区、南区、港南区でも小此木氏が山中氏に大差をつけられた点。西区では約4000票差、南区も5000票差、港南区に至っては約1万票差で山中氏が勝っている。菅首相は選挙区で8連勝しているものの、地盤は盤石ではない。特に、09年総選挙で菅首相は当時の民主党候補に548票差まで追い詰められ辛勝したほど。しかも、その時は野党統一候補ではない。共産党候補は約2万票を獲得していた」(同)


来る総選挙は、共産党も山本代表らと足並みを揃える手筈となっている。


「神奈川2区で現在予定されている野党候補は元衆院議員の岡本英子氏。岡本氏はもともと神奈川3区だから、山本氏に差し替えの可能性は大いにある」(同)


山本代表は最近、菅首相の選挙区からの出馬を某メディアで尋ねられ「総理だったら面白いが、弱り切った動物をいじめるイメージはないですか?」と否定気味に語っている。


刺客山本なら菅首相は〝菅々諤々〟だ。