過去10年、1~3番人気は【6・7・5・12】。馬券圏内30頭のうち21頭と6割を占めていて、8番人気以下の馬券圏内もわずか2頭。
堅めの決着となることが多いのがこのレース。3連単の配当も、2014年に25万馬券が出ているものの、3万円台以下が7回と、多くは常識的な範囲に収まっている。穴狙いは慎重に。
★軸馬=レイパパレ
デビューから大阪杯まで6連勝、宝塚記念でも3着に踏ん張ったレイパパレ。道中は、行きたい馬を先にやって好位からという競馬になるだろうが、枠順やスタート次第ではハナを切って馬群を引っ張る形もあるか。ただ、ここまでの7戦中6戦でメンバー中3位以内の上がりを繰り出しており(残る1戦も4位)、どんな形になっても直線は粘り腰を発揮しそう。秋の大目標は、この次のエリザベス女王杯。同距離の始動戦で、どんな走りを披露してくれるか注目だ。
★相手=グローリーヴェイズ
GⅡでは④①⑥①④着と、大崩れなく走っているグローリーヴェイズ。前走は二度目の香港遠征で2着と好走し、6歳となってもまだまだ健在だ。過去10年、海外帰りからこのレースに出走した馬は【1・1・0・2】と半数が連対。帰国初戦で休み明けというローテも心配ない。国内ではGⅠ未勝利なだけに、まずはここで秋の好スタートを決めたい。
★相手=キングオブコージ
ロードカナロア産駒ながら2000メートル以上の距離で頭角を現してきたキングオブコージ。前走の京都大賞典は、グローリーヴェイズ、キセキに続く3着だから、今回のメンバーなら上位争いに絡む計算が立つ。最大の懸念は約1年ぶりの実戦という点だが、過去4回の休み明け(すべて半年以内)は②②①③着と結果を残しており、デビュー以来、馬体重の変動が少ないタイプでもある。戦える状態で出てきてくれるはず。
昨年3着ステイフーリッシュ今回も狙い目!
★相手=ステイフーリッシュ
昨年は先行して3着に粘り込んでいるステイフーリッシュ。前走の札幌記念は、心房細動で途中から後退し競走中止となってしまったが、その後はトレセンに戻って調教をこなしており、名門・矢作厩舎がゴーサインを出したということであれば、動ける態勢にあると判断したい。勝ち星こそ3年以上遠ざかっているものの、GⅠも含めて重賞で何度も馬券に絡んでおり、2200メートルも【1・3・2・1】と得意。実力通り走れれば、ここも勝ち負けになりそう。
★相手=ランブリングアレー
前走のヴィクトリアマイルは、33秒2の上がりで2着に食い込んだランブリングアレー。グランアレグリアには4馬身差をつけられたものの、大混戦の2着争いをクビ差制した。距離は2000メートルまでしか経験がないが、ディープインパクト産駒の牝馬は過去10年で【2・2・0・4】と好相性(レイパパレも該当)。近3走連続重賞連対中の今の勢いなら、こなしてくれるのではないか。
★相手=ウインマリリン
2走前の日経賞勝ちも含めて、過去4勝中3勝が中山コースのウインマリリン。今回と同じコースのアメリカJCCが0秒4差6着、強豪相手の天皇賞・春でも5着に踏ん張っていた。15年以降、牝馬は【3・2・0・4】と好成績を残しているレースでもあり、侮れない存在だ。
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