日本テレビ系の大みそかの名物番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！絶対に笑ってはいけないシリーズ（ガキ使SP）』が今年は放送が休止され、代わりに6時間生放送のお笑い特番『絶対笑って年越ししたい！笑う大みそか（仮）』が放送されるという。
2006年からスタートした『ガキ使SP』は、昨年まで15年連続で放送され、10年からは11年連続で同時間帯民放1位の視聴率を記録していた。
「視聴者を引きつけた原因は、何といっても出演者たちの体を張ったリアクション。次々と登場する〝笑いの刺客〟たちにダウンタウン、ココリコ、月亭方正らが思わず笑ってしまうたびに〝ケツバット〟を食らっていました」（芸能記者）
同局情報制作部・合田伊知郎プロデューサーは、「メンバーの皆さんに甘えて、50歳を過ぎても毎年過酷なロケをお願いし続けてきました。スタッフ一同本当に感謝です」とコメント。その上で、「つきましてはこれを節目に『笑ってはいけない』を休止したいと思います。ダウンタウンさん、メンバーの皆さんにはゆっくりお尻を休めていただきたいと思っています」とした。
とはいえ、そうなる兆候はあった。8月末にBPO（放送倫理・番組向上機構）の青少年委員会が「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について審議入りすることを公表していたのだ。
ダウンタウンは納得がいかない!?
「『ガキ使SP』はその基準に照らし合わせると完全にアウト。かといって、他の方法で視聴者を笑わせることは難しい。なので、まだ大みそかまで時間があるにもかかわらず、早くも腰が引けて白旗を掲げてしまった。おそらく、ダウンタウンの2人は納得がいかないかもしれないが、2人も代案が思い付かなかったはず」（テレビ局関係者）
昨年までは〝視聴率三冠〟の座をゲットし続けていた日テレだが、今年は東京五輪期間中にテレビ朝日に後れを取ってしまった。
「このところ、テレ朝の大みそかは数字を取りいっていない番組ばかりだったが、今年はようやく本気モードで編成するのでは」（同・関係者）
大みそかの『ガキ使SP』の高視聴率も三冠に大きく貢献していただけに、今年はその座から転落してしまうかもしれない。