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カド番・貴景勝が目に余る不振…史上3回目“大関不在”に現実味

相撲のぼり 
相撲のぼり(C)週刊実話Web

秋場所(東京・両国国技館)もいよいよ終盤戦。横綱・白鵬が休場し、序盤から新横綱・照ノ富士の快進撃が際立っている。

ただ、誰が優勝するかではなく、誰が照ノ富士を止めるのかが場所の話題になっているようでは、どうしようもない。

中でも不甲斐ないのが正代、貴景勝の大関陣だ。相撲協会の関係者は、「このままでは大関がいなくなる」と危機感を募らせる。

目を覆いたくなるのが貴景勝の不振で、先場所は取組中に首を痛め(頸椎椎間板ヘルニア)、3日目から休場。今場所は四度目のカド番で、負け越せば大関から転落する。

どこまで回復しているのか心配されたが、本人はあくまでも強気一辺倒で、秋場所前は「もうケガは治った。優勝を狙ってやる」と豪語していた。

もう立ち直るのは無理だ!

ところが、そんな威勢のいい発言とは裏腹に、いきなり3連敗スタート。まだケガが完治していないのは明らかで、当たれない、突っ張れないでは相撲にならない。9日目でようやく白星先行の5勝目を挙げたが、終盤、よほど頑張らないと大関の座を維持するのは厳しいかもしれない。

八角理事長(元横綱・北勝海)は、「腐らずにやることが大事だ。開き直ってやるしかない」と奮起を促しているが、NHK解説者の北の富士勝昭さん(元横綱・北の富士)は、「ここまで相撲内容がひどいと、もう立ち直るのは無理だ」と早々にさじを投げている。

もう1人の正代も相変わらずピリッとせず、こちらもいつまで大関でいられるか分からない。

過去に大関不在となったことは、明治37年の初場所から翌年の初場所(計3場所)までと、昭和56年の秋場所の2例だけ。史上三度目となる危機が、目の前に迫っている。

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