過去10年を振り返ると、3連単の配当は万馬券未満が3回もあり、それらも含めて5万円台以下が8回と堅めの傾向。
1番人気馬は【4・3・1・2】と、おおむね期待に応えており、10番人気以下の馬券絡みは3頭だけ。大穴狙いはリスクが高そうだ。なお、好走馬の戦歴を見てみると、前走でダービーを走っていた春の実績馬が優勢で、条件戦を勝ち上がってきたようなタイプは苦戦傾向となっている。
★軸馬=タイトルホルダー
前走のダービーは、先行してしぶとく粘っていたタイトルホルダー。差した馬たちが上位を占める中、勝ち馬から0秒6差の6着なら悪くない。皐月賞2着、弥生賞1着と、今回のメンバーでは実績上位の存在でもあり、その2戦も含め中山では【2・1・0・1】と、相性も上々。横山武史騎手とは弥生賞でコンビを組んでおり、問題ないだろう。先日、急死した父ドゥラメンテが出られなかった菊花賞へ向けて、まずはここをすんなり突破したい。
★相手=グラティアス
皐月賞が0秒7差の6着、ダービーが0秒6差の8着と、春のクラシックではあと一歩及ばなかったグラティアス。ただ、ダービーでは6着だったタイトルホルダーとタイム差なしと接戦しており、それを考えれば、ここで軽く扱うのは危険。中山では京成杯を勝っており、コース替わりも問題なさそう。
★相手=オーソクレース
デビュー2連勝を決めたあと、ホープフルSでも2着と、2歳時はハイレベルな安定感を発揮していたオーソクレース。骨折によりここは9カ月ぶりとなるが、1986年以降、年明け初戦がセントライト記念だった馬は3頭いて、そのうち2頭が連対している(2002年アドマイヤマックス2着、05年キングストレイル1着)。データ的には、買えるローテだ。今回が三度目となるルメール騎手の騎乗も心強い。
マイペースが望めるノースブリッジに注目!
★相手=ノースブリッジ
新馬勝ち直後に臨んだ葉牡丹賞では、後続に4馬身差をつける圧巻の逃走劇を披露したノースブリッジ。無傷の2連勝で、クラシック候補にも名前が挙がっていたほど。その後、挫石による休養が長引き本番のGⅠ出走はかなわなかったが、5カ月ぶりの青葉賞13着を叩いて臨んだ前走のラジオNIKKEI賞で3着と、立ち直りの兆しは見せている。前走時14キロ増だった馬体が絞れて、マイペースで運べるようなら、ここでも出番はありそう。
★相手=ヴィクティファルス
デビューからの3戦が①②①着で、スプリングSを勝ち、共同通信杯では、のちに皐月賞馬となるエフフォーリアから2馬身半差の2着に食い下がっていたヴィクティファルス。GⅠ本番はその皐月賞が9着、ダービー14着と振るわなかったが、トライアルのメンバーなら上位に食い込んでもおかしくはない。さらに、ひと息入れてリフレッシュできていれば。
★相手=ソーヴァリアント
札幌で条件戦を2連勝中のソーヴァリアント。しかも、1勝クラスが6馬身差、2勝クラスが3馬身半差で、いずれも3コーナーすぎから先頭に立って突き放す圧勝だった。3走前に弥生賞4着と重賞でも善戦はしており、ここに入ってもまったくの格下というわけではない。勢いに乗って、爪痕を残せるか。
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