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わくわく『地方競馬』情報~第33回珊瑚冠賞/第2回ゴールドジュニア

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『地方競馬』情報 (C)週刊実話Web

JBCを1カ月半後に控え、出走権を争う戦いがじわりじわりと加速してきた。9月20日に『第33回珊瑚冠賞』(高知)と『第2回ゴールドジュニア』(大井)の2つのJBC指定競走が開催される。

『珊瑚冠賞』は、近畿より西で唯一のJBC(クラシック)指定競走。高知所属馬の限定戦となり、高知のトップホースが参戦する注目の一戦だ。過去32回のすべてで勝ち馬が異なるのが特徴だが、今年はその定説が覆される可能性がある。

昨年の勝ち馬スペルマロンが、8月に行われた『建依別賞』で優勝したことで、高知競馬史上初となる重賞10勝馬となり、さらに重賞全距離(1300メートル~2400メートル)制覇の偉業も達成したのである。

ローテーションにも余裕があり、勢いをそのままに乗り込んでくるはずで、珊瑚冠賞連覇も現実味を帯びてきた。

その対抗となるのは、大井から高知へ転入したクラウンシャイン。こちらも今年に入り9連勝と勢いに乗っており、陣営も早くから秋の目標を珊瑚冠賞に定めてきただけに怖い存在だ。

高知勢のJBCクラシック出走は、ミッキーヘネシーなどが出走した2016年が最後だが、今年はこのレースからの参戦があるのだろうか。高知競馬の古馬戦線を推理する意味でも見逃せない一戦となる。

かつてハイセイコーが圧勝したレース

さて、大井で同日に開催される『ゴールドジュニア』(SⅢ)は、20年に準重賞から格上げされた、南関東2歳馬の最初の重賞となる。

準重賞の時から第1回の昨年まで、1400メートルで争われてきたが、今回から1200メートルに距離が変更された。

準重賞時代の歴史は古く、1972年にはハイセイコーが1分24秒9のレコードタイムで圧勝。09年のマグニフィカも無傷の4連勝を成し遂げている。昨年は、アロンバローズが堂々の逃げ切り勝ち。その後、ハイセイコー記念、全日本2歳優駿(JpnⅠ)を含む、2歳時に5連勝を成し遂げ、東京ダービー1着への足掛かりとしているし、今年も未来のスーパーホースが誕生する可能性も十分。

秋の2歳重賞、そして来年のクラシック戦線を見据える上で重要な一戦となる。

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