社会

コロナ禍で青色吐息の寿司店に一筋の光明! きっかけは外国人のSNS

(画像) WAYHOME studio / shutterstock

新型コロナ感染対策の休業や時短要請、それに酒類提供禁止の長期化で、寿司店の倒産に歯止めがかからない中、ようやく一筋の光が見えてきた。

「東京五輪・パラリンピックで来日していた外国人選手やプレス関係者が、母国に帰って〝寿司ロス〟に陥り、その素晴らしさを次々とSNSにアップ。大きな反響を呼んでいます」(フードジャーナリスト)

コロナ禍以前の寿司業界は、高級店からリーズナブルな回転寿司チェーンまで、幅広い客層を獲得。インバウンド需要拡大の恩恵にもあずかり、寿司バブルの様相を呈していた。

「特に東京・銀座では高級店が乱立し、予約が取れないほどお客が殺到。年会費30万円という会員制の寿司店に、IT関連のオーナーたちが群がっていました」(寿司ライター)

日本が誇る寿司のおいしさが拡散

ところが、コロナの世界的感染でインバウンド需要が消失しただけでなく、度重なる自粛要請で常連の客足も遠のいた。予約が取れなかった高級店も、いまや青息吐息の状態で、いつ閉店してもおかしくない。

そんな状況で、久々に明るい話題を提供してくれたのが、前述した〝寿司ロス〟のSNS投稿だった。

「米ニュース専門局『CNN』の記者は、ホテルでデリバリーした中トロや赤身の折り詰め画像を投稿。パラリンピックのボッチャ競技に出場した英国代表のデービッド・スミスは、選手村の食堂で食べた寿司を絶賛しました」(スポーツ紙五輪担当記者)

日本が誇る寿司のおいしさが拡散されたことで、コロナ禍で休業中の寿司店には、「いつ、店を再開するのか?」との問い合わせが殺到し、時短営業を始めた店もあるという。

コロナ対策で飲食店経営が窮地に立つ中、寿司ブームの再来に期待したい。

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