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大谷翔平「本塁打王」ラストスパート! DH卒業“三刀流”フル回転

(画像)ViDI Studio / shutterstock

全米を席巻する〝オオタニサン〟こと大谷翔平が二刀流を卒業!? 指名打者(DH)ではなく、守備にもつく。「投手、打者、野手の三刀流」へのバージョンアップだ。

大谷がベンチスタートとなったのは、現地時間9月7日のパドレス戦だった。僅差でのホームラン王争いが続いており、「1打席でも多く」というのが一般的な考えだ。しかし、J・マドン監督の考えは違う。DH制の使えないナ・リーグ戦だったことを挙げ、「疲れているみたいだから」と、リフレッシュ休暇を与えたと説明していたのだ。

「その後も先発登板日の日程を話し合うなど、慎重な起用法を模索しています」(現地取材記者)

大谷はすでに、エンゼルスにとって欠かすことのできない貴重な戦力だ。その上、守備にもつかせられては体力的にもさらに心配される。しかし、状況が変わってきた。

「前半戦と比べ、チーム状況が変わってきました。エンゼルスのプレーオフ進出はすでに絶望的で、チーム低迷の原因は先発投手陣の不甲斐なさ。それが、他投手の台頭や大谷の活躍で後半戦に入ってから立て直されてきました」(同・記者)

投手・大谷の負担軽減が可能になったのだ。それと同時に、打者・大谷も外せない。そこで浮上してきたのが「守備」の話だ。

リアル二刀流の弱点とは…

「今後も投手登板する試合でも、打席に立つリアル二刀流が続きます。ただ、リアル二刀流には弱点があって…」(米国在住ライター)

弱点とは、主に2つ。まず、打者出場しているため、登板間隔が不規則になること。他の先発投手陣にも影響を与えていたが、後半戦に再建された先発陣はしっかりしているので、何とかなるだろう。

厄介なのが2つ目で、早いイニングにノックアウトされたとき、後続の中継ぎ投手も打順に入るが、そのたびに代打を送らなければならず、その試合は総動員となってしまうのだ。

「これまでも試験的に大谷が降板した後、外野守備につきました」(同・ライター)

責任イニングを投げ終えたら外野へ。大谷を打線から外さないためだ。降板後の守備を前提とした試合も増やしていくという。

「今後、主砲のM・トラウトなど、故障選手たちも復帰します。彼らをいきなり、守備につけるのは負担も大きいので、打者・大谷がスタメンで外野を守る試合も出てきます」(同)

野手も入れて三刀流――。大谷は基本的に〝出たがり〟だ。二刀流がさらなる進化を遂げそうだ。

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