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JRA重賞『セントウルS』(GⅡ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

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先週の小倉2歳Sは、せっかく穴に狙ったアネゴハダが3着に突っ込んで来たというのに、2着に入ったスリーパーダは「姉がオークス馬シンハライトというのは少し魅力だが、何せ小柄な牝馬(前走398キロ、小っさ!)は買わないグラマー好きの私なのでスルー」と先週わざわざ記して、恥をかいた。

何てこった! とはいえ、私の主義なので今後も彼女が440キロ以上馬体重が増えない限り買わないだろう。「まだ2歳で400キロ前後の牝馬なんて、俺はロリコンじゃねえ!」と競馬場の真ん中で叫びたいほどだ。いい年して何をムキになっているんだか…。

それにしてもアネゴハダに騎乗した幸騎手は、このナツコク(夏の小倉)の重賞で大活躍。小倉記念はヒュミドールで2着(5番人気)、北九州記念はヨカヨカで優勝(5番人気)、そして先週は前出のアネゴハダ(8番人気)と、騎乗機会3連続で穴を開けているではないか。よっしゃ、今週も幸を忘れずに。というわけで、今週から秋競馬。セントウルSか京王杯AHか迷うところだが、やはり格上のGⅡに敬意を表してセントウルSを狙おう。このレースは1番人気がやたら強いレースで、過去10年、1着5回、2着4回、3着1回という馬券圏内パーフェクトの凄まじさ。1番人気濃厚のレシステンシアをすんなり軸にするべきだろう。鞍上もルメールに乗り替わりだし、盤石か。2番人気も好調で馬券圏内6回なら信頼が置ける。狙っているカレンモエが2番人気なら嬉しい。こちらも乗り替わりでご贔屓・松山鞍上なら心強い。ピクシーナイト、クリノガウディー、ラウダシオンあたりと争うのだろうか? 1、2番人気決着も3回あるが、人気薄が間に飛び込むケースも少なからずある。昨年なんか1、12、2番人気の順で来たのだから、その典型的な例だろう。

カレンモエから好感度女優のカレン・アレンを連想

やっぱりなんやかんやでレシステンシア。中京GⅠ高松宮記念2着は輝かしい。相手筆頭は、やはりカレンモエ。間に人気薄というのが取らぬ狸の皮算用である。前出の中ではスプリンターとは思えないクリノガウディー、ラウダシオンは軽視して(この決断で痛い目に遭う覚悟アリ)、シゲルピンクルビーはまた4、5着かな、という気もするが、ここで来るとアツイので入れておく。あとシャインガーネット、ジャンダルム、レッドアンシェル、大穴でこのレースと相性が良いロードカナロア産駒(カレンモエもそう)のボンボヤージ、忘れちゃいけない幸騎乗のメイショウチタン、同じく相性の良いアドマイヤムーン産駒の中でシャンデリアムーンをチョイスしてみた。

さて〝映画馬券〟は、カレンモエから、カレン・アレンを連想する。〝インディ・ジョーンズ〟シリーズ第1作『レイダース 失われたアーク(聖柩)』(81年)のヒロインで、その後も『3人のゴースト』(88年)などに出演した好感度女優だった。〝インディ・ジョーンズ〟は最新作が製作中だが、コロナ禍やハリソン・フォードの負傷などで、完成・公開が遅れそう。あと、ボンボヤージから『さすらいの航海』(76年)を思い出した。原題はボヤージ・オブ・ダムンド(呪われた航海)。ちなみにボンボヤージは〝良い航海を〟という意味で、船旅する人への常套句だ。原題はホラー映画のようだが、ナチス下のドイツから出航した豪華客船に乗るユダヤ人たちが、キューバでもアメリカでも上陸を拒否され、大西洋をさすらう受難の旅を描く群像ドラマで、フェイ・ダナウェイなどオールスター・キャストだが、ボクのお目当てはキャサリン・ロスだった。今回のボンボヤージが馬券圏内に〝入港〟しますように!

最終的な買い目は…馬連⑧⑪厚目に、⑧から①②④⑥⑩⑫⑮⑰へ。⑪から縦目の一部①②⑮へ。3連複は⑧⑪縛りで①②④⑥⑩⑫⑮⑰へ。⑧⑮縛りで①②④⑥⑩⑫⑰。馬連12点、3連複15点。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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