東京五輪の団体で銀メダルに輝いた卓球女子代表だが、つらい現実を突き付けられている。
大仕事を終え、同代表の石川佳純、伊藤美誠、平野美宇らは小休止状態。一方、補欠に回っていた早田ひなは、卓球世界選手権(米ヒューストン)に向けて強化合宿に励んでいる。
「悔しい思いをした若手たちは、このチャンスをものにしたい。日本だけではなく五輪に出場した多くのトップ選手が、世界選手権を辞退しています。この間に好成績を残さないと〝次〟は狙えません」(スポーツ協会担当記者)
レベルアップが必要なのは、石川たちも同様だ。五輪の団体戦決勝では、優勝した中国に力の差を痛感させられた。数年前と比べ、その差は確実に縮まっているが、あと一歩が及ばない。卓球協会もレベルアップを検討しているが、うまくいっていないようだ。
「国内のTリーグはもちろん、中国リーグに選手を再び派遣しなければなりません。中国側に打診したと聞いていますが、日本人選手の受け入れはまだできないようです」(同・記者)
国際大会には追っかけも現れるが…
福原愛が現役だったころ、世界トップレベルの中国で揉まれ、日本の実力は格段に上がった。しかし、実力差が縮まった今、中国は「手のうちを明かせない」の一点張りだ。
またTリーグに関しても、こんな指摘がある。
「中国や海外のトップ選手を招聘できなければ、レベルも上がらず、観客数も伸びませんよ」(関係者)
石川は知名度こそ高いが、「試合を見に行こう」とまではいかないようだ。もっとも彼女は海外、中でも中国に多くのファンを抱えるため、国際大会に参戦させて中継しようとする動きもあるそうだ。
「女子シングルスで敗退した石川には、中国からも残念がる声が上がりました。国際大会には追っかけも現れます。ところが、国内では知名度は高くても、カネにならないという感じがします」(同・関係者)
男子の水谷隼が引退を撤回したのは、石川の〝集客力のなさ〟が原因か?
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