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阪神は藤浪晋太郎と心中!? V逸なら制裁トレードも…

阪神タイガース 
阪神タイガース (C)週刊実話Web

〝一軍残留〟は同情か、背に腹は代えられない切実なチーム事情か…。

9月2日、阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が一軍に復帰した。しかし、信頼を勝ち取っての帰還ではない。

「連戦のため、先発ローテーションに谷間ができてしまったんです。そこで、二軍戦で好投した藤浪が抜擢されました」(在阪記者)

2日は雨天中止となったが、前日の時点で藤浪の先発が予告された。そのため一軍登録されていたが、翌3日、4日の試合は勝ち試合だったにもかかわらず、藤浪に登板はなし。この時点で「藤浪はしばらく中継ぎ待機か?」と問われた矢野燿大監督は「今すぐには…」と言葉を濁すにとどめ、5日の巨人戦は先発した秋山拓巳が打ち込まれたため、3点ビハインドの3回から後半戦初の登板機会を与えられた。

「リリーフかと聞かれて答えられませんでしたが、矢野監督は『先発はない』とその時点で断言していました」(同・記者)

藤浪は先頭打者、坂本勇人に対して球速161キロのストレートを投げ、球場をどよめかせたものの、その後、5回に岡本和真から3ランホームランを浴びるなど散々。結局、この試合は6点差を追い付き、引き分けに持ち込んだことで〝戦犯扱い〟を辛うじて免れた。

“1敗”が致命的となる終盤戦

「『使わざるを得ない』というのが、周囲の一致した意見のようです。9回、クローザーのR・スアレスに繋ぐまでがひと苦労。馬場皐輔、岩貞祐太、及川雅貴らは火の車寸前。8回を託されている岩崎優もいつまた崩れるか…」(球界関係者)

お疲れモードの虎リリーフ陣を、藤浪が救ってくれるかもしれない。というより、今の阪神に藤浪の居場所はリリーフしかないのだ。

「3日、髙橋遥人が一軍練習に合流しました。西勇輝、青柳晃洋、秋山拓巳、ガンケル、伊藤将司、二保旭。この先発陣に髙橋が加わります」(同・関係者)

藤浪は「リリーフでも」の心境のようだが、首脳陣の信頼を勝ち取れない理由は好不調の波が激しすぎることと、いつ四死球を乱発するか分からないからだ。また、矢野監督はリリーフ経験の豊富な二保を「先発で」と明言している。1敗が致命的となるこの終盤戦において、藤浪を中継ぎで使わなければならないのだ。まさに〝心中〟である。

「今年が3年契約の最終年の矢野監督は続投の方向ですが、最終的には本社グループの意向も確認しなければなりません。藤浪が四球で自滅し、巨人が首位を再び奪取したら、続投と決めた球団の決定も一変しそうです」(同)

藤浪を開幕投手に指名した時点で、矢野監督は自らの運命を託していた。ハラハラする展開は今季最終戦まで続きそうだ。

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