社会

ホンダ“名車の生産終了”相次ぐ…ピンチを耐え忍び反撃の狼煙

(画像) Krakenimages.com / shutterstock

最近の本田技研工業(以下、ホンダ)は、ミニバンの象徴的存在だった『オデッセイ』をはじめ、同社の最高級車『レジェンド』、燃料電池自動車(FCV)『クラリティ』、ライトウェイトスポーツカー『S660』など、一時代を築いた名車の生産終了を続々と発表している。

一世を風靡した最上級スポーツカー『NSX』も、2022年いっぱいで生産を終了するという。

ホンダは今年4月、三部敏宏社長が「2040年までにEV(電気自動車)、FCVの販売比率を世界で100%まで引き上げる」と発表し、その目標に向け埼玉の狭山工場が閉鎖されるなど、生産体制の見直しを推し進めている。

今年に入ってからの生産終了ラッシュは、どうやらその影響のようだが、立て続けの〝悲報〟に、ホンダファンのみならず一般消費者も、「ホンダは大丈夫なのだろうか?」と心配する声が絶えない。

しかし、水面下ではホンダが反撃の狼煙を上げつつあるという。

3代目『NSX』の開発も!?

「実は来年にも『オデッセイ』の後釜となる高級ミニバンを発表するらしい。それだけではなく、3代目となる『NSX』の開発も進めていて、現行型が生産終了する頃には次世代型についての情報も併せて明かされるでしょう」(自動車ジャーナリスト)

コロナ禍による半導体不足など、自動車業界を取り巻く環境は厳しくなるばかり。ある意味、ホンダは現状を〝我慢の時〟と捉え、膿を出し切ろうとしているのかもしれない。

エンジンサプライヤーとして参戦しているF1チーム『レッドブル・ホンダ』が、ランキング首位をキープするなど明るい話もある。数々の伝説に彩られたホンダの魂は、沸々と燃えたぎっているようだ。

振り返ると、某経済誌に《ホンダ、日産と合併か!?》と、独立経営主義を貫く同社にとって屈辱的な報道をされてから約1年。現在の苦境を乗り越え、かつて多くの自動車ファンを歓喜させたようなラインナップが、再びよみがえることを期待したい。

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