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JRA重賞『小倉2歳S』(GⅢ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

JRA重賞『小倉2歳S』(GⅢ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!
(C)JRA

先週の新潟2歳Sは、馬連&3連複本線的中でメデタイのだが、本命サイドで配当は超安っ! 期待したアライバルはエンジンのかかりが遅いのか、セリフォスに届かずの2着。3、1、2番人気の順では馬連610円、3連複850円も仕方ないところだろう。

馬連を多少厚目に買ってはいたが、ほとんど儲けが出ない結果に。まあ、外れるよりはいいだろう、と自分を慰めた。とはいえ、せめて3着に松山のスタニングローズ(5着)でも入れば…と我ながら未練ですなあ。とにもかくにもアライバルの捲土重来を期したい。

というわけで、本来は歴史の長い新潟記念を狙うべきなのだろうが、2歳重賞にこだわって、小倉2歳Sに照準を合わせたい。今年の2歳重賞は、7月の函館2歳Sが3、2番人気。先週が3、1番人気という固めの決着で、3番人気が強いなあ。土曜には札幌2歳Sもあり、こちらの結果も知りたいが、現時点では当然間に合わない(苦笑)。ちなみに小倉2歳Sでは2017~19年に3番人気が3連勝している(昨年は2番人気の勝利)。で、今回3番人気くさいのは…ショウナンマッハあたりかな、と狙いを付けてみた。他に有力馬は良血で千二の時計がメンバー最速のインプロバイザー、自在性あるスリーパーダ、スピード能力ありそうなソリッドグロウ、同じ小倉のフェニックス賞勝ちのナムラクレアあたりか。2番人気に押し上げられるのはいいけど、4番人気には落ちないでほしい。何せ4番人気はこの10年、3着がやっとなのだから(笑)。

一応中心はご贔屓松山騎手が引き続き乗る前出のショウナンマッハ。相手はやはりインプロバイザー、ナムラクレア、加えて岩田パパが乗るソリッドグロウへ。あとはダート勝ちだが、名前に惹かれ、幸連続騎乗も嬉しいアネゴハダ。このレースと相性が良いのはまず驚異の連対率75%を誇る武豊。今回騎乗のデュガは未勝利馬で人気薄。常識的には無理筋だろう。続いてはこのレース2勝の国分優だが、エトワールジェンヌは前々走の芝レースでいいところがなく、同じく前走ダート勝ちなら前出のアネゴハダに魅力を感じる。

小柄な牝馬は買いたくないグラマー好きの私

人気の一角スリーパーダは姉がオークス馬シンハライトというのは少し魅力だが、何せ小柄な牝馬(前走398キロ、小っさ!)は買いたくないグラマー好きの私なのでスルー。悪しからず。この流れから行くと、迷わず松山マッハと心中! と言いたいのが、この松山君、小倉は得意で、この夏もプロキシオンSや小倉記念を勝ち、19勝でリーディングトップなのだが、なぜかこの小倉2歳Sだけは相性が悪く、過去10年で9回出走で3着が1回のみ。18年には1番人気で掲示板を外している。ここは慎重に縦目も考慮したい。

さて〝映画馬券〟は、ウワサのショウナンマッハから『マッハ!』(03年)をまずチョイス。村の守り神を盗んだ密輸団から奪還するため村の青年が凄絶な闘いに挑むお話で、主演のトニー・ジャーはタイの国技ムエタイの達人でもあり、これが出世作となり、世界的に大ヒットした。ジャー本人が監督した続編も作られたほど。CG、ワイヤーワーク、早回しなどの映像マジックを一切使わぬ超絶格闘技アクションが凄い! 公開当時大いに興奮させられたものだ。あとアネゴハダから、姐御肌な美人女優といえば天海祐希か高島礼子というのが相場だろう。どちらもご贔屓だが、ここは天海祐希を。現在放映中の『緊急取調室』シリーズは昔から欠かさず観ているし、「面白くなってきたじゃな~い?」「(容疑者を)丸裸にしてやる!」のキメ台詞もカッコ良いしね。そんな彼女の主演の新作『老後の資金がありません!』(10月30日公開)では普通の主婦に扮し、親の葬式、子供の派手婚、夫の失職、浪費家の姑と同居など次々と降りかかる〝お金の問題〟に悪戦苦闘するそうだ。近々観るつもりだが、姐御肌な天海のコメディエンヌぶりを期待したい。

最終的な買い目は…馬連&3連複とも③ショウナンマッハからを厚目で5頭ボックスで②③④⑨⑩。以上、馬連&3連複10点づつでいかがですか。と書いていた矢先に、丸山騎手、江田照騎手がコロナ陽性という報が入った。競馬は開催されるようだが、何やら不穏な空気に…。競馬界も、我々も、今が踏ん張りどころ!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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