〝歌姫〟中森明菜が、今年5月でデビュー40周年を迎えた。秋にはNHKなどが明菜特番を組んでいるが、体調不良とされるだけに先行きは不透明だ。
「2017年にディナーショーを開催していますが、テレビ番組は14年の『NHK紅白歌合戦』を最後に活動休止状態。精神的に不安定な状態が続いているという報道も絶えません」(元音楽プロデューサー)
明菜はオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)で芸能事務所・研音にスカウトされ、1982年5月に『スローモーション』で歌手デビュー。その後、「日本レコード大賞」グランプリを2年連続で受賞する偉業を成し遂げた。
「プライベートでは近藤真彦と交際していましたが、メディアはジャニーズ事務所に忖度して、見て見ぬふりをしていました」(芸能ライター)
89年2月、明菜と極秘交際を続けていた近藤は、全米進出のためニューヨークに滞在していた松田聖子との〝ホテル密会〟を『フライデー』に報じられた。同年7月、明菜は近藤の自宅で自殺未遂し、都内の病院に緊急搬送されたのである。
「あなたは事務所から搾取されている」
日本テレビの元プロデューサーで、明菜の育ての親と呼ばれた研音元社長の花見あきら氏(故人)は、本誌記者に当時の裏側を次のように語っていた。
「明菜が自殺未遂したという知らせがありましたが、いつものことだからと、慌てず病院に駆けつけたら、すでにメリーさんがいたんです」
先日、93歳で亡くなったジャニーズ事務所名誉会長のメリー喜多川さんのことだ。花見氏によると、メリーさんはベッドで横になっている明菜に「あなたは事務所から搾取されている」と吹き込み、明菜もそれを信じてしまったというのだ。
メリー氏の〝搾取発言〟を信じた明菜は、同年に研音を退社。大みそかには近藤同席のもと記者会見に臨んだ。
「ホテル会場に金屏風があったことから、明菜は婚約会見と勘違いした。ところが、発表されたのは新事務所設立。事務所役員には、近藤のレコーディングディレクターだった人物が就任した。しかし、2年もたず新事務所は空中分解。当時は『メリーさんが仕組んだ』という疑惑まで囁かれたものです」(夕刊紙記者)
生前、メリー氏は「タレントを守るためなら、いくらでも悪人になります」と語っていたとされるが、大手プロ役員はこうつぶやいた。
「命がけで所属タレントを守るメリーさんは、マネジャーのかがみ。でも、明菜の人生を狂わせていいはずはない」
そのメリー氏は死去し、近藤は〝不倫退所〟した。今こそ明菜の復活が待たれる。
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