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東京・銀座のクラブ“通常営業”黙認…感染対策より税金優先の裏事情

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東京・銀座 (C)週刊実話Web

東京・銀座の夜のクラブ街は、都の時短要請や酒類提供禁止を無視して、いまだに通常営業を続けて集客しているという。

コロナ感染者が爆発的に増加する中、現状をかんがみた小池百合子都知事は、きちんと感染防止対策をしているか、時短要請を守っているかをチェックするため、見回り隊を1000人体制に強化すると檄を飛ばした。

しかし、銀座のクラブの約8割が通常営業を続けているにもかかわらず、警察や都の見回り隊から警告を受けた店はない。アルバイトの見回り隊は《ポリス》と書かれたジャンパーを着て、クラブ街を歩いているだけだ。

「見回り隊は店に入ってきませんから、お客とホステスが会話しているときのマスク着用もチェックしていない。都の職員の見回り隊は営業前に来て、コロナの安全対策のチェックをして、問題がなければチェックシートを貼って帰るだけ。何のための存在なのか分かりませんよ」(銀座8丁目のクラブ『S』の責任者)

1カ月遅れの“納涼パーティー”で集客

8月17日には、二階俊博・自民党幹事長の元秘書で次男の二階直哉氏が、ルール破りの銀座クラブ豪遊を『週刊文春』に報じられた。これで警告を受ける店が続出するかと思ったら、不思議なことに1軒もないという。

「最近は見回り隊に代わって、コロナ禍で税金を滞納しているクラブに、税務署からの督促が厳しくなっている。その税金を払うため、1カ月遅れの〝納涼パーティー〟で集客している店も出ています」(同8丁目の大箱チェーン責任者)

そういった店は、2回目のワクチン接種を終えた中高年客が、銀座に戻ってくることを期待して、通常営業を続けている。

「銀座のクラブ全体の納税額は莫大ですからね。東京都と中央区は通常営業を続ける店を摘発し、税金が取れなくなったら困る。だから、見回り隊の働きより、税務署を優先しているという話もありますよ」(同)

コロナ感染より税金とは、あきれるばかりだ。

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