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“白戸家の母”樋口可南子が魅せた官能の白肌…「伝説の野外濡れ場映画」7選~Part1~

樋口可南子
樋口可南子 (C)週刊実話Web 

今や日本を代表する女優となった樋口可南子。人気のCMシリーズ「ソフトバンク白戸家の人々」では、長年にわたり母親役を演じている。

そんな樋口は女子大生だった22歳のころに初脱ぎを経験している。五木寛之の同名小説を映画化した『戒厳令の夜』(80年/東宝)に出演。全裸で抱き合った伊藤孝雄に、小ぶりのバストを吸われてしまった。

以降も『北斎漫画』(81年/松竹)では全裸になってタコと絡み、『卍』(83年/東映セントラルフィルム)では高瀬春奈と濃厚なレズシーンを演じ、『ベッドタイムアイズ』(87年/ヘラルド映画)では黒人俳優を相手に濃厚なカラミをやってのけた。

80年代最後の年には、話題作の『座頭市』(89年/松竹)に出演。勝新太郎と露天風呂の中で、熱っぽい〝合体〟を繰り広げた。

きっぷのいい女親分に扮した樋口は、座頭市の勝新が賭場で揉め事を起こしているとき、仲裁に入って場を取りまとめた。それがきっかけで、いつしか2人の間に愛情が芽生える。

ある夜、露天風呂に浸かっている勝新のところに、立派な刺青を背負った樋口が入っていく。軽く会話を交わすと、樋口の方から勝新を抱きしめる。それに応えるように、勝新も舌を絡ませながら彼女を責め始める。

最後に、勝新が後ろから激しく突きまくると、樋口は感じ過ぎたのかグッタリしてしまう。クライマックスは湯気が立ち上る中で行われるから、雰囲気は満点。月明かりに照らされてキラリと光る樋口の刺青も、官能度を高めて効果的だ。

「この濡れ場を撮りたいがため、製作した作品に思えます。気に入った女優に声を掛けて色っぽく絡んでみせるのは、勝新の常套手段だが、それはまた、観客へのサービスでもある。とにかく、樋口の濡れ場は妖艶だった。その体は色白で細く、勝新ならずとも吸い付きたくなりました」(映画ライター・若月祐二)

田中裕子“迫真シーン”のエピソード

樋口と同じく還暦オーバーの大女優、田中裕子は昨年、芥川賞受賞作を映画化した『おらおらでひとりいぐも』(20年/アスミック・エース)で15年ぶりに映画主演。熟練の演技で健在ぶりをアピールしてみせた。

振り返るといろいろな作品に出演して時代を彩ってきたが、一番ショッキングな作品といえば映画『ザ・レイプ』(82年/東映)になるだろう。26歳の色白のもち肌が凌辱されるシーンは、実に鮮烈だった。

田中の役柄は、一面識だけの男から性的暴力を加えられ、それを恋人・風間杜夫の反対を押し切って裁判にまで持ち込むOL役。恋人宅で情事を済ませた後、自宅に帰る途中で事件は起きた。

田中は、以前に訪れたことのある中古車販売店の男に、「車で送る」と声を掛けられる。近くだからと断ると、男は車から飛び降りて田中に抱きつき、道路脇の空き地に連れ込む。そして、腹を殴り、ベルトで両手首を縛る。さらに馬乗りになって口を押さえ込むと、田中は「んぐぅ、むむぅ」と苦しげな声を上げる。

男はお構いなしにブラウスを荒々しく引き裂き、ブラジャーまで強引に剥ぎ取る。それによって、田中の左側の小ぶりなバストが飛び出す。田中は激しく抵抗してみせるが、こぶしで殴られてついに力尽きる。最後には股間に唾をつけられて…。

生々しいシーンがドキュメントタッチで撮られているので、見ているほうも辛くなってくるほどだ。東陽一監督にとっても特別な作品であるようだ。

「こんなしんどい役、普通やりたがりません。それなのに、脚本に文句ひとつ言うことなく演じてくれた。その意味でも生涯忘れられない作品で、僕は、田中裕子は女神様だと思っています」(20年2月15日、『ザ・レイプ』上映後のトークショーにて)

~Part2に続く~
「伝説の野外濡れ場映画」7選~Part2~

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