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『ラーメン女王への道』著者:梅澤愛優香〜話題の1冊☆著者インタビュー

『ラーメン女王への道』著者:梅澤愛優香〜話題の1冊☆著者インタビュー
『ラーメン女王への道』著者:梅澤愛優香

梅澤愛優香(うめざわ・まゆか)
1996年、神奈川県生まれ。高校3年生のときに「バイトAKB」のオーディションに合格。約半年、アイドルとして活動。契約終了後、2017年9月、神奈川県大和市の高座渋谷にラーメン屋『八雲』をオープン。20年8月には同県鎌倉市北鎌倉につけ麺屋『沙羅善』をオープン。現在は計3店を経営している。

――アイドルを辞め、ラーメン店開業を目指したきっかけはなんだったのですか?

梅澤 小さい頃からずっとラーメンが大好きで、18歳のとき、アイドル活動をしている途中から「ラーメンを自分で作ってみたらどうなるんだろう」という疑問が生まれ、インスタントラーメンのタレを少しずつアレンジするところから始まり、気がつけばすっかりラーメン作りにハマっていました。20歳くらいで一度アイドルの卒業を考えたときに「好きなラーメンのお店を出す方が長く続けられそう」と思い、自分の味でラーメン店を開店させようと心に決めました。

――開業するに当たり、他の店で修行などを行ったのですか?

梅澤 修行などは一切していないんです。もし修行をした場合、のれん分けやフランチャイズといった「元々のお店」と「自分のお店」を比べられるのがすごく嫌で、誰にも何も言われない自分好みの満足いく味で勝負しようと思いました。味づくりはすべて本やネットなどから得た知識を元に、全て独学の『私なりのラーメン店』を開業しました。

また、味の変化は一度にタレ、スープ、麺を変えてしまうと、どこの調節が原因か分からなくなってしまうので、一つずつ1㏄、1グラム単位で調節を行いました。変更した材料などは全部メモを残し、日々研究をしています。

お婆ちゃんになってもラーメンを提供するのが夢

――22歳で多店舗を経営するほどの大成功を収めました。成功の秘訣はなんだったと思いますか?

梅澤 とにかくお客さんに喜んでいただくために、おいしくするための精進は欠かさず、日々何かしらプラスにするためにどうしたらいいのかを考えて味作りに向き合っています。また、毎朝SNSでやる気だったり、身の回りで起きた最近の出来事などを発信して、お客さんとコミュニケーションを取っています。

――北鎌倉にオープンしたつけ麺屋『沙羅善』が大人気になっていますね。

梅澤 『沙羅善』は、私の今までの経験すべてを詰め込んだお店で、味、素材、接客、空間の全部にこだわりが詰まったお店です。ラーメン店では初となる、入店後にお料理を説明する口上や、メインのつけ麺ご提供前には、手作りのぶどうジュースにおぼろ豆腐を付き出しとしてご提供させていただいています。店内には医療用の空気循環器を導入し、常に新鮮で良い空気を循環させています。

将来、年を重ねてお婆ちゃんになってもラーメン作りを続け、皆さまに笑顔と感動を生むラーメンを提供するのが目標であり夢です。

(聞き手/程原ケン)

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