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六代目山口組“極道ネットワーク”業界の最重要キーマンたち

(C)週刊実話Web

分裂の渦中で、六代目山口組は親戚団体に限らず主要団体との親交を深めてきた。その背景には、ヤクザ業界の将来を見据えた〝重要な計画〟が隠されているというのだ。

山口組の分裂劇が勃発して以降、最も注目されたのは関東最大組織・住吉会(小川修司会長=東京)の動向だった。もともと親交のあった住吉会最高幹部が神戸山口組と〝接触〟したためで、組織としての意向ではなかったとはいえ、業界内は騒然となった。

「関東の博徒系組織の中で唯一、山口組と親戚関係を結んでいないのが住吉会で、過去には双方の系列組織間で数々の抗争が繰り広げられてきたんや。しかし、平成23年に司忍六代目が現場復帰したのを機に関係修復の兆しが見え始め、住吉会の福田晴瞭会長(現・最高顧問)が山口組総本部を訪問。初めて、司六代目とのトップ会談が行われたんや」(ベテラン記者)

以後、双方の交流は活発になり、平成26年には新たに住吉会の当代となった関功会長(現・代表)のもとを、山口組最高幹部らが祝いのため訪問。山口組の分裂が起きてからも、西口茂男総裁に贈られた米寿祝いの返礼で、関会長らが総本部を訪れていた。

平成29年にはその西口総裁が死去。司六代目本人が当日に東京の自宅へ駆け付け、これまでの親交の深さをうかがわせたのだった。

「西口総裁の遺志を継いだ関会長は、個人的にではあるが、司六代目への時候の挨拶も欠かさず、2人がガッチリ握手を交わした場面が忘れられん」(同)

直近では、4月に代替わりして新たにトップに就任した小川会長が、襲名祝いの返礼のため愛知県内を訪れ、司六代目、髙山清司若頭と会談。六代目山口組と友好関係を築いていくという方針が見て取れた。

また、六代目山口組、住吉会と親戚関係にある稲川会(内堀和也会長=東京)は、山口組の分裂当初から六代目側支持を表明した。

分裂の渦中でも「平和共存路線」を推進

「当時は稲川会ナンバー2の理事長だった内堀会長が、兄弟分である三代目弘道会・竹内照明会長のもとに、早い段階で〝陣中見舞い〟に来とったんや。しかも、直参たちは同行せず単身やったもんやから、兄弟分の状況を案じて駆け付けたことが分かった」(同)

組織間の絆も強く、一昨年に出所した髙山若頭が、わずか1週間後に関東を訪れ、稲川会・清田次郎総裁と顔を合わせている。その後も訪問を重ねており、今年7月には2人が固い握手を交わし、再会を喜ぶ場面がみられたのだった。

「清田総裁と髙山若頭は、個人的にも話が尽きないそうで、この〝極道ネットワーク〟は大きな意味を持つだろう。山口組の分裂によって業界内で混乱が起きたが、本来ならば平和共存路線を歩んでいくという方針のはずだ。それを、六代目山口組は分裂の渦中でも推進している。警察の取り締まりが激化する中では、組織間でのトラブルを回避するのはもちろん、さらに連携していく必要性を感じているのではないか」(業界ジャーナリスト)

一方、九州最大組織・道仁会(小林哲治会長=福岡)の動向も、山口組の分裂問題に関連して注目されている。今年の春頃、小林会長と神戸山口組・寺岡修若頭(俠友会会長=兵庫淡路)が会合を行ったからだ。

「神戸山口組とは、五代目浅野組(中岡豊総裁、重政宜弘組長=岡山)や三代目俠道会(池澤望総裁、佐藤光司会長=広島)が交流を続けており、その繋がりで小林会長と寺岡若頭が接触したようやった。分裂についても話が出たと思うが、内容は判然とせん」(前出・ベテラン記者)

ただ、両組織が接触した事実を受け、警察当局も監視の目を強めたほどで、重要な意味を感じさせた。

「小林会長は業界の平穏を強く願っとるから、今後、何らかのアクションも予想されるで」(同)

住吉会や稲川会にしても直接、分裂問題に関わることはなくとも、影響力のある組織だけに六代目山口組との関係から目が離せない。

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