スプリンターズSまで中4週で、ステップレースとしても重要な一戦。それだけに、堅くおさまる年も多い。また、夏のレースらしく、過去10年で牝馬が7勝と活躍。今年も生きのいい牝馬が何頭かエントリーしており、要注目だ。
★軸馬=メイケイエール
スタートひと息で後方になりながら、そこから掛かり気味に先頭に立ち、直線に向いたあたりではもう手応えがなかった桜花賞のメイケイエール。これほどチグハグな競馬になっては、18着大敗もやむを得ないところ。ただ、小倉2歳S、ファンタジーS、チューリップ賞と重賞を3勝し、阪神JFも4着という実績は、世代屈指。問題は気性面だが、そこはコンビで4戦3勝の武豊騎手が悪影響を最小限に抑えてくれるのではないか。4カ月半の休養でリフレッシュできていれば、持ち前のスピードで上位争いに絡んでくるに違いない。
★相手=レイハリア
ダート1200メートルの未勝利戦を逃げ切ると、さらに雪うさぎ賞、重賞の葵Sと、芝1200メートルで白星を重ねているレイハリア。初勝利が3月で、クラシックには間に合わなかったものの、葵Sでヨカヨカ(先週の北九州記念1着)をハナ差で退けていることを考えれば、世代上位の能力を秘めていることが推察できる。先行タイプで、逃げても控えても競馬ができる点も心強い。ここも、先団で流れに乗れれば、直線でしぶとさを発揮してくれそう。
タイセイアベニールの“勢い”要注目!
★相手=ミッキーブリランテ
前走の函館スプリントSは、前に行った2頭が残る展開の中、差して3着だったミッキーブリランテ。先着を許したビアンフェ、カレンモエともに短距離重賞で何度も好走している実力馬で、それらとクビ+ハナ差の接戦なら内容は悪くない。過去10年、函館スプリントS3着以内からの臨戦は【3・2・2・7】と、半数が馬券圏内に好走。この距離も3戦目で慣れが見込めるだけに、ゴール前の急襲に期待したい。
★相手=ダイアトニック
昨年の函館スプリントSの勝ち馬で、続くキーンランドCでも1番人気に推されていたダイアトニック。結果は15着だったが、重馬場の最内枠で、荒れたインをずっと走らされてしまった影響が大きかった。今年は変則開催で、例年のこの時期より芝の状態は良好。雨が降ったとしても、昨年のようなタフな馬場状態にはならないだろう。約1年ぶりの実戦で能力を発揮できるかがポイント。
★相手=タイセイアベニール
今年の北海道シリーズでは、⑫⑥②着と、走るたびに着順を上げているタイセイアベニール。前走のUHB賞は、ルメール騎手の好判断もあり、直線で末脚を伸ばしハナ差まで詰め寄った。重賞では4着がキャリアハイだが、今の勢いなら壁を突破できる可能性はある。
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