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六代目山口組 決意の墓参――先人に誓う分裂終結

(C)週刊実話Web 

山健組・與則和若頭への銃撃事件で業界内が揺れる中、六代目山口組は恒例となるお盆の墓参を行った。

朝から激しい雨が降り続けた8月13日、兵庫県神戸市内の墓所には、津田力若頭補佐(四代目倉本組組長=和歌山)と事務局長の篠原重則幹部(二代目若林組組長=香川)の姿があった。

傘を打つ雨音をよそに、津田若頭補佐は山口春吉初代と実子である山口登二代目の墓前に立ち、静かに手を合わせた。背筋を伸ばして目を閉じたその10秒間からは、冥福を祈るだけではなく、依然として続く分裂への思いが感じられた。

「六代目山口組執行部の一員として、この分裂を終わらせる決意は固いはずだ」(山口組ウオッチャー)

近くに建つ二代目時代の大幹部4人の墓所にも足を運んだ津田若頭補佐は、篠原幹部と言葉を交わす場面こそ見られたが、表情は終始険しく、引き揚げる際の姿は再び戦地へと赴くかのようだった。

菱の歴史を刻んできた先人への尊敬の念

一方、姫路市内の竹中正久四代目が眠る墓所には、安東美樹若頭補佐(二代目竹中組組長=兵庫姫路)と、若中の井上茂樹・二代目大石組組長(岡山)が墓参。線香に火をつけ、雨粒を受けながら祈りを捧げた。

いずれの墓所も特定抗争指定の警戒区域内にあり、今年も直系組長と組員らの人数は最低限となった。兵庫県警の捜査員も警戒に当たり、與若頭銃撃事件の影響か緊張感を漂わせていた。

「司六代目が掲げる先人顕彰を受けて、分裂後も命日と彼岸、お盆の墓参りが中止されることはなかった。特定抗争指定下でも同様で、菱の歴史を刻んできた先人への尊敬の念は、今も変わらないということだ」(同)

また、司六代目は手書きメッセージと共に、自身が装飾を施したティッシュケースを全直参に贈るという異例の激励も行っていた。

「国内最大組織のトップであり、警察からの風当たりも強い立場だ。そんな逆境に立ちながらも歴史を重んじ、組織内に目を配る姿には、直参たちも身の引き締まる思いだろう。特定抗争指定によって総本部が使用禁止となり、敷地内に建つ組碑への墓参も不可能になった。司六代目自身、再び手を合わせる日を願っているはずだ…」(同)

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