毎年、好メンバーがそろう札幌記念。過去10年、1番人気は【1・4・3・2】で、勝ち馬は1頭ながら、馬券圏内には安定して入っている。
それもあって、3連単は2万円台以下の配当が実に7回。定量戦でもあり、とにかく堅い決着となることが多いレースだ。極端な穴狙いは、リスキーかもしれない。
★軸馬=ラヴズオンリーユー
4連勝でオークスを制したあとは、ややスランプに陥っていたラヴズオンリーユー。しかし、今年に入って京都記念を勝ち、ドバイでは3着(2着クロノジェネシスとクビ差)、香港では1着(日本のGⅠ馬3頭を撃破)と、好調モードに入っている。芝2000メートルは、香港遠征も含めて3戦【2・1・0・0】と3着以下はない。持ちタイム2分0秒1は、他馬と比べれば見劣りするものの、過去10年の札幌記念で、良馬場だった7回の平均勝ちタイムは1分59秒6。札幌の洋芝なら、問題ないだろう。
★相手=ステイフーリッシュ
重賞での惜敗を重ねるあたりは、父ステイゴールドのキャラクターをまともに継承している感のあるステイフーリッシュ。父が善戦を重ねた末に重賞初制覇を飾ったのが、6歳5月(目黒記念)。本馬は3歳時にすでに京都新聞杯を勝っているとはいえ、父のように6歳半ばで改めて覚醒する可能性は十分。GⅡでは【1・3・3・4】と実績も残している。今回は脚部不安もあったので半年ぶりの実戦と、間隔は空いてしまったが、休み明けは5戦して①⑤②③④着と掲示板外なし。リフレッシュできていれば、重賞2勝目があるか。
★相手=ウインキートス
ここまで16戦【5・5・3・3】と、安定した走りを見せているウインキートス。大きく崩れたのは2走前の日経賞(15着)だけで、この時は、3コーナーで内ラチに接触するほど押し込まれる不利があった(加害馬の騎手は騎乗停止)。前走の目黒記念は、その影響を払拭する走りで快勝。昨夏に条件戦ではあるがこのコースで2着と好走しており、洋芝も問題ない。今回のメンバーで上位に食い込むようだと、秋が楽しみになってくる。
心身ともに成長しているトーラスジェミニ
★相手=ソダシ
展開も厳しかったオークスは、直線で伸びを欠き8着に終わったソダシ。デビューから阪神JFや桜花賞なども含めて続いていた連勝は5でストップしてしまったが、今回は2歳時に札幌2歳S(1800メートル)をレコード勝ちしている競馬場。距離短縮もプラスだろうし、前走より舞台は向くはず。3歳牝馬は、斤量52キロで出られる点も有利だ。
★相手=トーラスジェミニ
前走の七夕賞は、2番手から抜け出し重賞初勝利を飾ったトーラスジェミニ。昨年の札幌記念は8着に終わっているが、あれから3勝を上乗せ。逃げなくても力を出せるようになっており、この1年間で心身ともに成長していることは明らかだ。今なら違った姿を見せてくれそう。
★相手=ブラストワンピース
前走の鳴尾記念は、久々にメンバー中最速の上がりを計時し3着と好走したブラストワンピース。これまで出走したレースで、上がり5位以内だった時は【7・0・1・0】と結果を出しており、ここもうまく脚をためられれば。札幌記念は、2年前の覇者でもある。
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