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蝶野正洋『黒の履歴書』~結婚するなら60歳以上の熟女

蝶野正洋
蝶野正洋 (C)週刊実話Web

異例づくしのオリンピックが終わった。あれだけバタバタしていて、どうにか開催にこぎつけた印象だったけど、運営はスムーズだったし、選手は一生懸命に競技に打ち込んでいて数々の名場面が生まれた。

いろいろ意見はあるだろうけど、ほとんどの人はスポーツの祭典を純粋に楽しめたんじゃないか。

そうやって国民がオリンピックに夢中になっている間、政治や外交なんかでは大事なことがコソッと動いてたりする。このタイミングを狙っているのかは分からないが、離婚を発表した芸能人の方も多かった。石橋貴明さんと鈴木保奈美さん、市村正親さんと篠原涼子さん、それに浮気がバレた有村昆さんと丸岡いずみさんとかね。

俺が気になったのは市村さんと篠原さん。25歳離れた年の差カップルだったけど、うまくいかなかったみたいだな。最近では声優の山寺宏一さんが31歳年下の女性タレントと結婚したり、東京都小金井市の52歳の市長が26歳の女性との結婚を発表するなど、年の差婚自体も当たり前になってきている印象だ。

やっぱり、若い嫁さんを欲しがる男性は多いんだと思う。でも、男も50歳を超えてくると体質が変わる。女性がよく更年期障害に悩まされると言うけど、男にも更年期はある。そうなると、体力的にも20~30代の女性の相手が、いろんな意味でできなくなる(笑)。

女性が上に乗ってリードしてくれるタイプならいいが、男が上になるときは命懸けだよ。夜の生活でどっちが上というのもあるけど、結婚して夫婦になれば、普段の生活でもマウントの取り合いになる。

夫婦というのは“お互い様”が基本

男がリードするという考え方も古いが、若い嫁さんに対してはどうしても上から目線になる。でも、夫婦というのはお互い様だし、女性はどんなときでも相手に「こうしてほしい」という希望がある。キツい言い方をすれば、奥さんはあらゆることにイチャモンをつけてくるクレーマーみたいな存在なんだよ(笑)。

旦那は、そのクレームを聞いているだけじゃなくて、一つずつ対応して不満を解消していかなきゃいけない。それが夫婦円満の秘訣というか、パートナーシップの基本だね。

普通の夫婦でもそこが大変だが、こっちが年を取ってると奥さんの話を真正面から受け止めるのはキツくなってくる。それを「オトナの余裕」みたいな形でごまかすのが一番ダメだね。格闘技みたいにマウント取られても下から極めたり、ひっくり返して上を取り返したりを続けていくのが夫婦だよ。

旦那がくたびれて組み合ってくれなくなると、奥さんは介護してるような気分になる。恋愛をして夫婦になったはずなのに話が違うなと思うようになって、離婚を切り出されるケースも多いんじゃないか。

男性側は気力や体力が持たないし、最終的には捨てられるんだから、若い女のケツばかり追いかけていないで熟女を狙ったほうがいいよ。男が60代なら40~50代くらいがちょうどいいんだけど、女性もいろんなことがある時期だから、それはそれで大変かもしれない。

なので、60歳以上の女性がおすすめだ。男も50を超えてきたら、あえて年上を狙う。これがいろいろな経験をした俺の結論だ。

蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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