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日本全国☆釣り行脚~『クロアナゴ』~神奈川県三浦市/城ヶ島産

クロアナゴ釣り 
クロアナゴ釣り (C)週刊実話Web

人間というのは不思議な生き物でして、まだ見えない・分からない物事に対しての想像力や好奇心は実に豊かな傾向があります。ワタクシがガキの頃はUFOやビッグフットなどのUMA(未確認動物)、古の占星術師の大予言といった半ば怪しいネタにワクワクしながら妄想にふけったものです。

それは釣りでも同じ。確実に釣果を得られる釣りも楽しいですが、空振りも覚悟の上で未知の場所やターゲットに挑む釣りには、そこはかとないロマンに満ちていて実にワクワクします。実績すら聞かない場所で「もしかしたら?」という直感のみで竿を出す、水深や海底の状況も分からぬ初めての場所で仕掛けを投げ込む…。この瞬間のワクワク感や高揚感はガキの頃から変わらないから不思議です。

例えるならば、まだ見ぬアノ娘の裸体に心ときめかせている感覚とでもいいましょうか。乳首の色は? 乳輪の大きさは? ちなみに、ワタクシは色素の薄い美しい乳首も大好きですが、経年を感じさせる黒いタイプも嫌いではありません。また、小ぶりな乳輪も好きですが、チーズ蒸しパンのように面積が広いタイプも妙に気になります。

そんな高揚感を胸に出かけたのは、神奈川県三浦半島の南端・城ヶ島。同所の磯場から大物投げ釣りの好敵手・ハマフエフキを狙ってみます。と言っても実績はゼロ。噂すら聞きませんが、ここ数年の海水温の上昇→南方魚の生息域北上の傾向を考えれば、あながち荒唐無稽でもありません。

定番外道のゴンズイが連発…

結果はそれほど大事ではなく、気になる娘にちょっかいを出すことに意義というか、男としてのロマンがあるんです。その結果、脱がせてみたら、黒乳首でも大乳輪でもイイんです!

夕暮れの磯場に仲間とともに入り、イカや青魚の切り身をハリに付けた竿を数本投げ込みます。メインターゲットは夜間にエサを求めて浅場に回遊するハマフエフキですが、それよりやや小型のメイチダイも大歓迎。いずれも三浦半島の地周りからはあまり釣れませんので、一発当てれば大成功です。

とは言うものの、やはり手堅く何か釣りたい気持ちも捨てきれず、アオイソメをエサに付けた竿も投入。しかし、こちらは定番外道のゴンズイ(毒針を持つので取扱注意!)が連発…。

仕事の疲れとヒマな時間に少々眠気を催していたところ、仲間から「何か来たよ!」の声が上がりました。

重そうに竿を曲げて楽しそうに巻き寄せて取り込まれたのは、80センチほどのクロアナゴでした。前回のヌマチチブ以上に黒々としていて、長い魚体は実にマグナム。これは唾を付けるかローションでも使わなければ入りそうにありませんね♡

クロアナゴ
クロアナゴ (C)週刊実話Web

一部始終を見ていたワタクシもハマフエフキ&クロアナゴを視野にサンマの切り身を付けて投げ込みますが、いつまでも沈黙の羊…。

唯一盛り上がりを見せたのは、仲間の仕掛けに下半身を食いちぎられたゴンズイが掛かっていたことくらい。ハリ掛かりしたゴンズイの上半身だけが、痙攣するようにピクピクと震えている様はかなり怪奇的でありました…。

夜明けまで粘ったもののハマフエフキ狙いは不発に終わりました。でも、いいんです。今回の本命はロマンですから、ドキドキが味わえただけでも満足なのですよ。

さて、今回同行した仲間はこれまでも度々登場している本職の料理人。件のクロアナゴもキッチリ血抜きを施し、クーラーボックスで大事に保管しておりました。聞けば、少々手間はかかるものの、立派な食材になるとのこと。そこで、ビールを差し入れすることを条件にご相伴にあずかることを提案。クロアナゴの宴に参加することを許されました。

クロアナゴの分厚い身は味も量も十二分!

持ち帰ったクロアナゴ、まずは塩をかけてタワシで擦って体表のヌメリを落とします。三枚におろした後、身にビッシリと並ぶ小骨を処理すべく骨切りを施しますが、その慣れた手つきはさすがプロ! 1ミリ幅で細かく包丁を入れていきます。

クロアナゴの唐揚げとクロアナゴの蒲焼き
クロアナゴの唐揚げとクロアナゴの蒲焼き (C)週刊実話Web

丁寧な下処理を経て、蒲焼き丼とから揚げの2品が完成! シンプルでありながら、実に食欲をそそる香りと見た目に辛抱タマランです!

蒲焼きはウナギと比較してサッパリとした味わいですが、特製のタレと相まって箸が止まらぬ旨さ。身のボリュームも満点で食べ応えも十分です。

から揚げも甘辛い味付けがツマミにピッタリ。買い込んだビールはあっという間に尽きてしまい、日本酒にも手を出してしまいました。

季節の変わり目で体調が優れぬ日々でしたが、黒くて太いの♡ の効果てきめん! 諸々ギンギンで本日も独り頑張っております!

三橋雅彦(みつはしまさひこ)
子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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