都内のデリヘルで働く風俗嬢のさえこさん(仮名・23歳)は、昨年8月にコロナに感染した。
「感染した当時、新宿歌舞伎町のファッションヘルスで働いていました。お店の子は、ほぼみんな1回は感染していましたが、普通に復帰していたので、コロナになること自体は全然怖くなかったんです。実際、症状としては発熱と咳くらいで、インフルエンザと同じくらいの辛さという感じでした。ホテルでの隔離生活の退屈さのほうがよっぽど辛かったくらいで、1週間ほどで退院になったのですが…それから〝見える〟ようになってしまったんです」
ちなみに、さえこさんはそれまで、まったく霊感など持っておらず、霊を見たこともなかったという。
「仕事の復帰が決まった初日、歌舞伎町を2週間ぶりに訪れたときに、あるビルの窓辺にぼんやり佇むおじいさんの姿が見えたんです。これまで霊なんて見たこともないのに、完全に〝生きている人ではない〟と分かったんですよね。襲ってくるとか、そういう感覚はしなかったので、怖いというよりは、ただ不気味な感じで」
生前に同業だった女性の霊だと直感
恐ろしくなり、その場をすぐに離れたさえこさんは、店のある雑居ビルの階段付近でも若い女性の霊が見えたという。
「直感で、生前に同業だった女の子だって分かって。結局、ビルの中に入ることができず、そのまま退店してしまいました。歌舞伎町は、はっきり言って霊だらけですよ」
さこえさんは現在、無店舗型のデリヘルで働いているため、ホテルやお客さんの自宅に行くことが多いというが、その先でもしばしば目撃してしまうそうだ。
「主観かもしれないですが、風俗でしか女の子と遊べないタイプの隠キャな男の人のほうが呼び込みやすいのか、ベランダや部屋にお年寄りやその人のお母さんかなと思えるような霊がいることが多いんです。必ずしも悪い霊ではないと思うのですが、大体悲しそうに佇んでいます。もちろん知らないフリをしてプレイするのですが、落ち着かないですし、いつも、いたたまれない気持ちになってしまいます。戻れるなら、霊なんて見えない感染前に戻りたいです」
新型コロナ感染で霊が見え始めた④に続く
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