『世志琥の極上スイーツ作りやがれ!』著者:世志琥~話題の1冊☆著者インタビュー

『世志琥の極上スイーツ作りやがれ!』ワニブックス/本体価格 1300円

世志琥(よしこ) 1993年7月26日東京都生まれ。2011年1月に女子プロレスラーデビュー。16年2月、SEAdLINNNGに入団。20年7月、SEAdLINNNGビヨンド・ザ・シー・シングルチャンピオンを獲得。今年春から始めたTikTokのレシピ動画が人気爆発中。
――SNS上に投稿したスイーツ料理の動画が評判になっていますね。もともとスイーツ作りは得意だったのですか?

世志琥 初めてのスイーツ作りは中学生の時のバレンタインデー。ちょっと手の込んだマフィンを女友達に贈りました。それ以来、趣味でお菓子作りをしていたんです。こう見えて、細かい作業も苦にならないタイプなので、チョコペンで小さな絵をクッキーに描いたりしています。

――TikTokではかなり〝バズった〟そうですね。どんな動画だったのですか?

世志琥 一番バズった動画は「ディズニーチュロス」です。TikTokとツイッターで合わせて1100万回再生されました。動画の配信は、新型コロナの感染拡大で3月の後半から試合ができなくなったことがきっかけで始めたんです。最初は母にプロレス技をかけるなど、いかにも女子プロレスラーらしい動画だったのですが、思いの外、反応は悪くはありませんでした。そこで、試しにレシピ動画をアップしてみると、一気に再生回数やフォロワーが増えたんですよ。あっという間にフォロワー数が10万人を超え、動画が100万回以上再生されました。実は「バズる」っていう言葉もこの時初めて知りました(笑)。

動画を見てくれた若い女性ファンを試合に呼びたい!

――個性あふれるさまざまなレシピが紹介されています。どのようにしてメニューを決めたのですか?

世志琥 自分が大好きなスイーツというのが大前提ですが、基本的には若い子に人気がある流行のスイーツを中心に作りました。スイーツって、分量などをしっかり計って作れば、そこまで難しくないんですよ。先日は本書で紹介している「さつまいものチーズケーキ」をSNSにアップしましたが、さつまいもをレンジでチンしてミキサーにぶっ込むだけですから(笑)。甘さも控えめだし、週刊実話の読者のオジサンたちにもぜひ試してほしいです。

――見た目とのギャップに驚きの声が殺到しています。

世志琥 いつも動画では最後に料理やスイーツを食べてニッコリ笑っているんですが、この笑顔がレスラーとしてすごんでいる顔とギャップがある、とは言われます。でも、意識的にやっているわけではなくて、本当においしいから出ちゃうんですよね。当面の目標は、動画を見てくれた若い女性ファンを、実際の試合に呼ぶことです。このレシピ本がそのきっかけになってくれればうれしいですね。満員の後楽園ホールで得意技の「セントーン」をぶちかましたいと思っているんで、そこんとこヨロシク!

(聞き手/程原ケン)