
東京ヤクルトスワローズの歴史は、国鉄スワローズに始まり、その後にサンケイスワローズ、サンケイアトムズ、アトムズ、ヤクルトアトムズ、ヤクルトスワローズと親会社やチーム名を変えていった過去がある。
1963年入団のTは、初代の国鉄時代からヤクルトアトムズ時代まで在籍した生え抜き選手であった。四番を任せられるほどの長距離打者で、最高で年間18本塁打を記録したこともあった。
しかし、1970年になると出場機会が減少し、阪神にトレード移籍を余儀なくされた。
ところが、阪神移籍後も成績は振るわず、1971年のシーズン途中に合宿所から失踪してしまったのだ。結局、その後もTの消息を掴むことはできず、最終的にNPBはTを無期限追放処分とした。
Tは現役中からギャンブルで借金を重ねていたとされ、失踪後の足取りは一部しか明らかになっていないが、長野県のキャバレーで社長をやっていたという。また、1981年には詐欺容疑で逮捕されている。
今年5月にも、中日の二軍コーチを務めていた門倉健氏が失踪騒動を引き起こしたが、50年前にも似たようなスキャンダルが起こっていたのである。
パンストで覆面して2人の女性を暴行
社会人から1971年のドラフト会議で大洋ホエールズに3位指名され、入団した外野手K。入団1年目と2年目は数試合の出場に留まったが、3年目には48試合に出場し、順調にキャリアを重ねていた。
入団4年目には、いよいよレギュラー候補として、本格的なシーズンが始まるはずだったが、3年目のシーズン終了後の1974年、秋季キャンプ中に大事件を引き起こす。
熊本県内の宿舎を抜け出したKは、パンストで覆面をして、連続して2人の女性に暴行したのである。
結局、この件が発覚し、Kは住居侵入罪と婦女暴行で逮捕され、実刑判決を受けた。事件を重く見たNPBは、Kを無期限失格処分とし、現在70歳になるKは、今も球界に関わっていない。
呪われたプロ野球選手②に続く
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