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陰陽師・橋本京明さんに見てもらった石~原田龍二の『不思議な世界』

原田龍二 
原田龍二 (C)週刊実話Web

「最後の陰陽師」と言われる橋本京明さんと対談して以来、ご縁を深めることができ、たまに事務所へ遊びに行くようになりました。

橋本さんのところには、原因不明の災いが続く家の方から相談が持ち込まれます。悩みを聞いた彼は足を運び、災いの根源を突き止めるのです。ある家の庭には、不自然な位置に立っていた灯籠が原因だったとか。

橋本さんは以前から「石は、本来は怖いものです」と語っています。

また「おじいさんが石ばかり集めて、それ以来悪いことが多くて困っている」という若夫婦の家へ行くと、庭中が多数の石で埋め尽くされていました。石をどかすわけにはいかないので、おじいさんが家にいない時を見計らい、陰陽師の家系に代々伝わる呪文などでお祓いをしたのです。その様子はYouTubeで配信されていますが、モザイクがかかり音声もミュートされていたので、詳細は分かりません。後日、橋本さんがその家を再訪すると、改善の兆しが。それが陰陽師の力なのでしょう。

ある日、僕も自分が持っている石を橋本さんに視てもらおうと思いました。2000年にヤノマミ族を訪ねた帰り、地元のインディオの村に立ち寄ったのですが、そこにはクリスタルの石がゴロゴロ落ちていたのです。そのひとつを持ち帰り、ずっと家に飾っていました。せっかくなのでこの石を橋本さんに鑑定してもらおうと、写真を送りました。すると「面白そうな石ですね。写真ではよく分からないので、生で見たいです」とのお返事が。

僕自身は全く感じないけれど(笑)

お会いした時に視てもらったところ、「とてつもなくパワーのある石です」と教えてもらいました。僕自身はパワーを全く感じないのですが(笑)、持っていても大丈夫とのことだったので、今も飾っています。

まぁ、20年も飾ってから「危ない石です」と言われても、いまさらですが(笑)。

そういえば、石の話でもうひとつ思い出しました。九州へロケに行った時に聞いたのですが、ある宿の社長が土に埋まったお地蔵さんを見つけたそうです。草むらに埋まっていたそうなので、呼ばれたんじゃないかと僕は推測しているのですが。

社長がお地蔵さんを綺麗にして奉納したところ、次々といいことが起こったそうです。森羅万象…もしくは八百万の神様が、偶像を住処にしているのではないかと、話を聞いて思いました。たとえそれがお地蔵さんのように、人間の手で作られたものであっても。つまり、石には神様が宿ることも、悪い力が宿ることもあるのです。

橋本さんなら、以前に《事故物件としか思えない怪奇な現象:掲載号/2021年7月8日号》で語った芸人さん宅の、不思議な現象の由来が分かるかもしれません。でも一軒家を買ってしまった芸人さんにしてみたら、そう簡単に引っ越すこともできませんから、「悪霊です」と烙印を押されるよりは、原因があやふやなままの方がいいかもしれないですね(笑)。

原田龍二
1970年生まれ。ドラマやバラエティーで活躍する一方、芸能界きってのミステリー好きとして知られ、近著に『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。現在、『バラいろダンディ』(MX)で金曜MCを担当。YouTubeチャンネル『ニンゲンTV』を配信中。

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