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さとう珠緒インタビュー「80歳になっても“ぷんぷん”やりますよ!!」

さとう珠緒
さとう珠緒 (C)週刊実話Web

決まり文句の〝ぷんぷん!〟で一世を風靡し、ぶりっ子の代名詞ともなったさとう珠緒。撮影時も快く決めポーズを披露してくれたが、このキュートさでアラフィフとは恐れ入る。最近は、その立場を脅かす存在も現れているが、彼女は動じない。というより、きっちりとリスペクトし、ホメちぎるのだ。そんな彼女に仕事や結婚観、コロナ禍のことなどを聞いた――。

さとう 先日、コロナワクチンを打ったんですよ。それまで10日間ほど体調がすぐれなかったんですけど、打った途端、ちょっと調子がよくなってきたんです。気持ちの問題? そうなのかもしれないけど、副反応とか怖いニュースばかり聞くので、私みたいなケースもあるんだよと教えたくて。

――確かにネガティブな情報ばかりだと、打ちたくないという人が増えてしまう。

さとう 知ってます? 海外のニュースで、ワクチンを打った後におっぱいが大きくなった女性がいるんですよ。ノルウェーだったかな? 私も大きくなればいいと思ったのですが…微妙でした(笑)。まぁ、もしも大きくなって私がSNSで言っても信憑性ないですよねぇ(笑)。

今年、芸能生活30年を迎えたさとう。デビューのきっかけとなった『第2回ミス・アクション・オーディション』での準グランプリまでさかのぼると33年になる。戦隊ものヒロインやミニスカポリスでの活躍は、ご存じの通り。

――それにしても相変わらず笑顔がキュートでお若い。浮いた噂はないんですか?

さとう ないんですよねぇ。最近は結婚のメリットとデメリットを秤にかけるようになっちゃったんです。この年齢まで自由に生きてくると、今さらしんどいんじゃないかなぁって。例えば一緒に住んだとして、別れる時に「このテレビはどっちのもの?」とか、面倒くさそうじゃないですか?

――えらく具体的な例を出してきましたね。

さとう 壇蜜さんみたいな半別居婚みたいなのとか、フランス式というのもあるし、あまり結婚自体に意味を感じないんですよね。そうはいっても明日、突然現れるかもしれないので、断言はしないで匂わせるようにしています。結婚願望? あったりなかったり…みたいなことを言ってフワッとさせてるんです。

10年後もイジられるキャラでいたい

――どちらかというと燃え上がるのが早くて、冷めやすいタイプ?

さとう 逆かもしれません。私はすっごい優柔不断で疑い深いところがあるので、身元がはっきりしないと安心できない。何年か友だちでいて、ある日…みたいな、そういう好きになり方がいいですね。

――もしも結婚したら、どんな奥さんになるんですかね。イメージでは、相手に従い、尽くす女性に見えますが…。

さとう そういうのに憧れます。男女平等の世の中だけど、昔ながらの三歩下がるというのをやってみたいです。あれってすごい美しい文化だと思いませんか? 結婚願望がない私が言うのもおかしいんですけど。

――具体的にはどういう男性が理想ですか? 年下とか。

さとう う~ん、ピンとこないですねぇ。よく、30代後半のイケてる草食系の年下が余ってるよと言われるんですけど、はぁって感じ。

――肉食系の方がいい?

さとう 今やガツガツしている男性は貴重ですからね。

――せっかく夫婦になったのに、夜の営みがなんにもないのも困るし。

さとう ああ、そっちの方のガツガツですか(笑)。確かに「夫婦になったらゼロよ」という人がいるけど、お互いに浮気しちゃうんじゃないですかね? でも、それがなくても精神的なつながりと信頼し合ってる夫婦はいいですよね。

――ぶりっ子で、独身で、結婚できないキャラみたいにイジられるのはどうなんですか? いい加減、面倒とか思わない?

さとう 私、そういう立ち位置が全然嫌いじゃないんですよ。むしろ、イジってもらった方がいい。気を使われて言われない方が気持ち悪くないですか? 10年後もイジられるキャラでいたいです。

さとう珠緒
さとう珠緒 (C)週刊実話Web 

――某週刊誌で「女が嫌いな女」1位になった時(04、05年と2年連続)は正直どう思っていた?

さとう 今だから言えるんですけど、正直ありがたかったです。当時は仕事もいっぱいやって忙しくしていたんですけど、番組は関東ローカルが多かったんですね。だから、地方に行ってもあんまり知名度がないんです。それが、「嫌いな女」に選ばれたおかげで一気に全国区になりました。もう十数年も前のことなのに、今もこうやって「余韻」で取材を受けているし。

――余韻なんですか?

さとう はい。あれがなかったら、余韻すらなかったかもしれないです。

“ぷんぷん”に関してはまだ道半ば

――そもそも、なぜ女性に嫌われたんだと思います?

さとう ぶりっ子だからじゃないですか。男性に媚びてるというか。普段は考えもしないんですけど、取材で「ぶりっ子とは?」と聞かれることもあるので、あざとさとぶりっ子の違いを考えたりもするんです。

――最近は田中みな実さんと比較されることも多い。

さとう そうなんです。で、当時は出川(哲朗)さんが男性タレントでは一番嫌われていて、気持ち悪いとか抱かれたくないとか。でも、大先輩なので私が言うのも恐れ多いのですが、出川さんと松村(邦洋)さんは私、尊敬していて大好きだったんです。なぜかなと考えた時に、お2人は私と一緒のぶりっ子系なんですよね。天然系というか、生まれつきの可愛い人。私もそうだと思ってるんですけど(笑)。対する田中みな実さんはやってることが完璧ですから。努力もされて、きれいになってる。そういう意味では尊敬ですよね。何度か番組でご一緒しましたけど、悔しいことに田中さんのぷんぷんは私を上回る可愛らしさでした。クソ~ッと思いました(笑)。

――鬼に金棒ですね。

さとう ほんとですよねぇ。よく(田中みな実さんと)比べるような質問もされるんですけど、私には無理。自分は自分なので、私なりにしか生きられないかなぁって思います。

――じゃあ、60や70歳になってもぷんぷんは続ける?

さとう それはもう当然です。ぷんぷんに関しては、まだ道半ばなんで(笑)。80歳くらいになってようやく本当の可愛さに近づけると思ってますから。20代とか30代のぷんぷんは、うわべだけのぷんぷんだったんです。可愛いねというのも上っ面の可愛さなんですよ。本当の味が出て可愛さが出るのは80からかなと。それでも完成とは限らないです。

さとう珠緒◆さとうたまお 1973年1月2日生まれ。95年『超力戦隊オーレンジャー』(テレビ朝日系)のオーピンク/丸尾桃役でドラマデビュー。96年には『出動!ミニスカポリス』(テレビ東京)の初代ポリスで人気を集める。 ツイッター@tamao_satoh

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