
東京五輪では、柔道日本代表の金メダル大量獲得とともに、立ち居振る舞いの美しさが称賛された。それらとまさに対照的なのが、大相撲、横綱・白鵬の行動だ。
「白鵬が、東京五輪の柔道会場だった日本武道館を協会に内緒で訪れていたことがバレました。芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は『行くのなら申請書を出して、こちらで審査しないといけない状況』と問題視。『国が無観客と決めている中、そこにいるのがおかしい』と怒り心頭です」(相撲担当記者)
白鵬の品格に欠ける行動、態度は、相撲協会にとって常に悩みの種。大相撲と柔道は、表現こそ違えども極める奥義は同じ。日本古来の武道は、端的に言えば「正々堂々」「勝っておごらず」が、その神髄だ。
男子60キロ級で優勝し、日本勢の金メダル第1号となった高藤直寿は、畳を降りる際に正座して深々と一礼した。男子73キロ級の大野将平は、優勝しても表情ひとつ変えず、最後まで淡々としていた。ようやく笑ったのは、畳を降りてコーチと抱き合ったときだ。
それに引き換え、名古屋場所千秋楽における白鵬の土俵態度は、何とも軽薄で見るに堪えなかった。立ち合いで大関・照ノ富士に強烈な肘打ちを浴びせ、最後に勝利すると土俵中央で雄たけびを上げたのだ。
世の中の批判など気にしていない!?
成績次第では引退という瀬戸際に追い込まれていただけに、なりふり構わず勝ちにいった気持ちも分かる。しかし、柔道勢が見せた自我を抑えた美とは、あまりにも違い過ぎた。
「長い歴史と伝統に支えられてきた大相撲が廃れる」
千秋楽翌日に開かれた横綱審議委員会で、白鵬に批判が相次いだのも当然だ。
それから2日後の7月21日、白鵬と師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)は、八角理事長(元横綱・北勝海)から厳重注意を受けている。
しかし、白鵬が優勝後の会見で、「(プレッシャーから解放されて)素晴らしい日だね」と、うそぶいていたところを見ると、世の中の批判など気にしていないのかもしれない。
「厳しい入場制限が徹底される中、白鵬がどういうルートを使って柔道が行われていた日本武道館に潜り込んだのかは分かっていませんが、気になるのはどこから入場したかではなく、どう感じたかでしょう」(前出の担当記者)
せめて柔道勢から爪の垢でももらってきて、飲んでくれればいいのだが…。
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