東京・八丈島で群発地震が続いている。7月16日には震度4を観測。気象庁によると、震源の深さは約10キロメートル、マグニチュード(M)5.5と推定されるという。
武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏が解説する。
「八丈島近辺は太平洋プレートとフィリピン海プレートのプレート境界に当たり、群発地震がよく発生します。太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に潜り込んでいるため、数十年に一度、ひずみが解放されて大きな地震が起こるのです」
1972年12月4日、八丈島の東北東約110キロメートルの地点で深さ54キロメートル、M7.2の地震が発生し、八丈島では震度6、東京で震度4を記録した。同年2月29日には同東方沖をM7.0の地震が襲っており、八丈町で最大震度5を記録している。それから実に100回近く余震が続いたのだ。
「プレート境界にひずみが溜まると、そのエネルギーが影響して周辺の火山活動も活発になる。86年に伊豆大島の三原山が噴火し、最近では箱根の火山活動が活発になっています」(サイエンスライター)
気になるのは、首都直下地震への影響だ。
「いつ、ということは具体的に断言できませんが、首都直下地震はどんどん近づいていると思います。異臭騒ぎもひとまず収まり、不気味な沈黙が続いていますが、首都直下地震がなくなるということはあり得ない。当分の間は注意すべきです」(島村氏)
選手村がある東京・臨海地区は…
東京五輪は予定通り開幕し、各種競技の熱戦が繰り広げられている。首都直下地震に用心する心構えとして、比較的地震の起こりやすいとされる満月、新月を記しておく。満月は7月24日、8月22日で、新月が8月8日。過去の例による地震発生は、これらの日から約1週間前後ずれることがある。
パラリンピックを含めた大会期間中に大地震が発生した場合、どうなるのか。
「五輪で使用される公共施設は、M7クラスの揺れにも耐えられる設計が施されているので安心です。新国立競技場や東京体育館、日本武道館が大きく破損することは考えられない。ただ、地震が海底で発生した場合は津波が襲う。選手村などがある東京・臨海地区は津波に巻き込まれ、命を落とす人がいるかもしれない」(地震ライター)
それだけではない。首都直下地震が発生すると、火山活動が連鎖して富士山が噴火することも指摘されているのだ。
「東京五輪は海外からの一般観客を見送ったので、大会関係者のみとなりましたが、外国人は地震に慣れていない。冷静さを失って我先にと日本を脱出しようとするため、パニックに陥るでしょう」(同)
無事に閉幕を迎えることを願うばかりだ。
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