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『TOKYO MER』設定には「陳腐」の声も…中条あやみは“汚名回避”目前

中条あやみ 
中条あやみ (C)週刊実話Web

女優の中条あやみがヒロイン役で出演しているTBS日曜劇場『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』が好発進。かつて中条が主演、準主演した連ドラといえば、2019年の『白衣の戦士!』(日本テレビ系)、今年1月期の『君と世界が終わる日に』(同系)とも、平均視聴率は一桁で終わっていたが、『TOKYO MER』は初回14.1%、第2話14.3%、7月18日放送の第3話が14.4%と、どんどん数字を上げている。

同ドラマは、東京都知事・赤塚梓(石田ゆり子)の命令で作られた救命救急の医療チーム「TOKYO MER」が舞台。医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で災害・事故現場にかけつけ、救命処置を施していくという医師たちの物語だ。

「事故現場に行って患者を診るという緊急性を中心としたドラマで、病院内で難手術に挑む『ドクターX』米倉涼子のような〝ゴッドハンド〟的な内容とは違います。つまり事故現場で、どこまで人を救えるかというハラハラ感がウリです」(テレビ雑誌編集者)

まだ3話が終了しただけだが、夏ドラマの中では天海祐希主演の人気シリーズ『緊急取調室』と視聴率トップを争っている。

「医療ドラマは割と当たる。でも以前、木村拓哉主演の同じ日曜劇場『A LIFE ~愛しき人~』では、心臓外科の木村が脳外科の分野までこなすというメチャクチャな内容で批判を浴びた。専門性の高い現代医療では、木村のように両方をこなすことはあり得ない。今作も同じ日曜劇場なので、いつ『A LIFE ~愛しき人~』のようにボロが出るかどうか注目」(エンタメ誌記者)

菅VS小池の対立ベース化が逆に陳腐…

主人公・喜多見幸太(鈴木亮平)は、事故や事件などで重篤患者を救うため、自らの命を顧みず現場に飛び込んでいく救命救急医だ。弦巻比奈(中条)は循環器科の研修医だが、鈴木に指名されMERの担当も兼務。しかし彼女はMER担当を敬遠。

「第2話では鉄骨が崩れ落ちた事故現場で、頭上にはまだ落ちそうな鉄骨が揺れているのに、喜多見は下敷きの患者の治療を始める。ヘタすれば自分も巻き込まれる危険があり、レスキューが制止するのに無視。当然、弦巻は足がすくんで動けない」(同・記者)

都知事・赤塚と厚生労働省の白金眞理子大臣(渡辺真起子)は〝政治的対立〟の状態。大臣はMERをつぶしたい思いがあり、ミスで死者が出ることを願うという無謀な設定。

「現在の菅義偉首相と小池百合子都知事の対立を、あえてベース化したのでしょう。でも、逆にそれが陳腐。せっかく中条がリアルな演技をしているのに、政治を絡めるのは興ざめな気もします」(前出のテレビ雑誌編集者)

何はともあれ、今後の内容と視聴率に注目だ。

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