任俠映画全盛の時代ならいざ知らず、現在ではヤクザと付き合うには相当な覚悟が必要。親に泣かれる、友人に敬遠される、隣近所から後ろ指をさされる。そんなデメリットがありながらも「ヤクザの愛人」を続ける理由は、それ以上のメリットがあるからだ。彼女たちが語る「私たちが俠(オトコ)にハマった理由」とは?
不満がないのが不満、とはよくいったもの。時として繰り広げられる愛人同士のバトルや、次々と発覚する隠し子なども、彼女たちにとっては適度なスパイスとなり、結果的に関係性を強めているという。
そうしたトラブルの類は、もちろん女性関係だけではない。とかくヤクザの愛人に限っては、退屈という言葉とは無縁のようだ。
「以前、彼と一緒にいるときに金属バット持った強盗団に襲われたんです。彼はそのとき大金運んでたんですけど、そのお金よりもアタシのことを守ってくれました。彼は顔の形が分からないくらいボコボコにされて、お金も盗られちゃったんですけど、『お前にケガがねぇなら良かったよ』って。お股ズブ濡れですよ(笑)」(キャバ嬢・20代)
大麻を預かって母親がクラックラ
「やっぱり『少しの間、荷物を預かってくれ』ってのはたまにあるんですけど、あえて中身は聞かないですね。でも、あるとき大麻だって分かって。箱の中からものすごいニオイがして、部屋中に充満しましたから(笑)。で、そういうときに限って、お母さんとか遊びに来ちゃうんですよ。『アロマの匂いだよ』とか必死にごまかしたんですけど、完全にクラックラになりながら帰って行きました(笑)」(風俗嬢・20代)
こうした身のすくむような体験が日常茶飯事だからこそ、「その逆」もまた事件となる。
ヤクザの意外にも〝ピュアな一面〟は、彼らの魅力として映るようだ。
「娘が観たがった映画『プリ○ュア』を彼と3人で見に行ったんですけど、隣から嗚咽が聞こえて…。彼がガン泣きしてるんです。最後なんか娘と一緒に拳に握り締めて、『プリ○ュア~ッ!』って叫ぶんですよ。こっちは、笑いをこらえるのに必死でした(笑)。弟分たちからは鬼だ、悪魔だと言われてるのに、そういう面があるのは可愛いですよね」(前出・元モデル)