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芸能界より深刻!?ヤクザの独立問題③服役中に刺青で代紋を入れた途端に組が解散

イラスト/タカミトモトシ (C)週刊実話 無断転載禁止
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SMAPを皮切りに、手越祐也や山下智久、長瀬智也といった売れっ子が続々と退所。ついには〝長男〟マッチ(近藤真彦)までいなくなったジャニーズ。米倉涼子、剛力彩芽、岡田結実などの退所が止まらない“美の総合商社”オスカープロモーションのように、芸能界では「独立」ラッシュが続いている。その影響を受けたわけではないだろうが、厳しい状況が続く裏社会でも「離脱」に歯止めがかからないというのだ。

自他ともに認める喧嘩っ早さで少年院の常連だった草間剛(仮名)さんは、どうしても一般社会で務まらず、20代半ばでヤクザになった。

年貢の納め時と観念して、ついに長年のスカウトを受けたかたちだったが、さっそく彼を待っていたのは、兄貴分の〝代理出頭〟だったという。

まったく自分が関わっていない案件で罪をかぶり、数年間ほど服役することになったのだ。

「懲役では、房の中に針と墨汁を持ち込んで、自分で代紋を体に入れたんです。『名前や代紋を刺青にすると、逆にそことの縁が切れる』というジンクスは知っていたんですが、『それでも入れるのが忠誠心だ。ウチの組員は全員入れている』と兄貴分が言っていましたからね」

「出所したら兄貴分や親分の驚く顔が楽しみだ」と、そんなことを考えながら真面目に務めていたある日、彼は手紙で驚愕の事態を知らされた。

“刺青のジンクス”身をもって証明

「そこには《組は解散した。組員は全員カタギになった》と書いてありまして(笑)。俺はなんのために務めて、なんのために代紋入れたんだ…と。あまりに頭にきたので、『本当は俺がやったんじゃねぇ。今すぐ出せ!』と、刑務官に連日連夜のごとく訴えましたが、聞き耳なんか持ってくれません。よりによって罪状が覚醒剤絡みだったので、そりゃシャブ中の戯言だと思われますよ(笑)」

この件により、すっかりひねくれてしまった彼は、出所後にすぐ暴れてしまい、刑務所に逆戻り。とはいえ「名前や代紋を刺青にすると~」というジンクスだけは、本当だったと証明できたようだ。

【ヤクザの独立問題④に続く(#④を読む)】

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