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『マアジ&マサバ&ウルメイワシ』愛知県碧南市/中部電力釣り広場産〜日本全国☆釣り行脚

『マアジ&マサバ&ウルメイワシ』愛知県碧南市/中部電力釣り広場産〜日本全国☆釣り行脚 
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

「楽しかったサビキ釣り」 40年2組 三橋雅彦

もうすぐ夏休みです。ボクは釣りが大好きです。夏はサビキ釣りでアジやイワシが簡単にたくさん釣れるので、いっぱい釣りに行きたいです。でも、ボクはガマンするのが苦手なので、ちょっと早いですがもう行っちゃうことにします。

たまに仲良くするキレイなオネイサンからも「もうイっちゃうの? 早いのね…」とよく言われます。でも気持ちイイことはガマンできません。

天気のいい日曜日、愛知県碧南市にある『中部電力釣り広場』にお出かけしました。ここは『碧南海釣り広場』とも呼ばれていて、安全柵やトイレ、ゴミ箱がちゃんと備え付けられています。ボクのように、通信簿に「そそっかしい」「もう少し落ち着きましょう」と書かれてしまう人や、同じような子どもを連れて出かけたいお父さんにもオススメです。

『マアジ&マサバ&ウルメイワシ』愛知県碧南市/中部電力釣り広場産〜日本全国☆釣り行脚 
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

みんなが大好きな釣り公園なので、早起きして行こうと思っていたのですが、ボクは早起きが苦手です。前日の夜に、知らないオニイサンとオネイサンが仲良くしている動画を見過ぎて、ちょっと寝坊をしてしまいました。

サビキ釣りで釣れるのはアジやサバ、イワシなど回遊するお魚なので、近くの釣具屋さんに寄り道します。寄せエサとして使うアミコマセとサビキ仕掛けを買いながら、お店のお兄さんに話を聞きます。

「魚が回っていれば釣れるけど、回っていなければ厳しいですねぇ…」

笑顔でこう教えてくれたお兄さんに対し、「当たり前なのでは…」と思いましたが、ボクはもう40年生なので思うだけにしておきました。貴重なお話が聞けてほんとうによかったです。

魚群襲来で底でもキューン

お昼過ぎに釣り場に着いたのですが、入口近くにある排水口の周りは地元のオジサンたちで賑わっています。それに対し、先端寄りは帰っていく人がチラホラいて比較的空いています。もうひと勝負終わった感がある、というヤツです。

適当な場所にリュックを置き、バケツに海水を汲んで、まずはアミコマセを溶かしつつ海に撒きます。

「最初は上澄みの海水を撒くだけでいいんだ」

前にお父さんから教えてもらった通りに、バケツの中から上澄みを撒いて一服つけていると、そのうちに海面にバシャバシャと寄せエサに突き上げる魚群が見え始めました。こうなれば釣れたも同然です。

うれしくなったボクは、お小遣いを貯めて買った1980円のセット竿に、サビキ仕掛けを結びました。ボクはスキンがあまり好きではないのですが、お店のお兄さんがすすめてくれたスキンサビキで釣り始めます。寄せエサを撒いた場所に仕掛けを入れると、「ブルルッ!」と心地良い手応えでウルメイワシが掛かってきました。

『マアジ&マサバ&ウルメイワシ』愛知県碧南市/中部電力釣り広場産〜日本全国☆釣り行脚 
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

何尾かウルメイワシを釣っていると、「キューン!」と今まで以上の手応えで小サバも掛かってきました。でも「こりゃ楽勝♪」と寄せエサを撒くのをサボっていると、しばらくして魚群が見えなくなりました。

「オマエはいつも詰めが甘いんだよ」

そういえば…課長にもこんな言葉で怒られたのを思い出しますが、ボクはまだ40年生なので難しいことは分かりません。

小魚も激ウマな揚げ物の魔力!

でも、いいんです。いっぱい寄せエサを撒いていたので、底近くにも魚がいるハズです(多分)。

「最初は入口、しっかり濡れてきたら奥で抜き挿ししてみろ。深い所のほうがイイのがきたりするんだ」

お父さんに教わったことを思い出し、仕掛けを底近くまで入れてしばらく待っていたら、「キュキュンッ!」と竿先が絞り込まれて小アジが釣れました。

『マアジ&マサバ&ウルメイワシ』愛知県碧南市/中部電力釣り広場産〜日本全国☆釣り行脚 
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

途中からは竿を持つのも面倒になり、置き竿でのんびりやりながらポツポツとアジを拾います。釣りをしたり、滑り台で遊んだりしているうちに夕方になり、あまり遅くなるとお母さんに怒られるので、釣りを終わらせることにしました。

おうちに帰ってからは釣った魚をフライにして、シュワシュワした飲み物と一緒にいただきます。ボクは釣りも大好きですが、このひとときも大好きです。

『マアジ&マサバ&ウルメイワシ』愛知県碧南市/中部電力釣り広場産〜日本全国☆釣り行脚 
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

アジもイワシもサバも、どのお魚もおいしくて、アッという間に食べてしまいました。特にサバは青魚特有のクセが濃く、濃いめの『クッピーラムネチューハイ』と相性が良かったです。

この3魚種のなかでは一番軽んじられる小サバもバカにならないな、と思いました。

夏休みはこれからが本番です。宿題は後回しにして、いろんなところに釣りに行きたいです。

三橋雅彦(みつはしまさひこ)
子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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