今年5月、レイズを戦力外となった筒香嘉智が、その後拾われたドジャースからも7月7日に〝クビ〟となった。
今後は傘下のマイナーリーグでプレーを続けるとみられるが、古巣の横浜DeNAからの「帰還要請」は必至。しかし、そう簡単にNPB復帰とはならないようだ。
「筒香とレイズは昨季、『2年契約』を交わしています。マイナーリーガーとして契約の一部は変更されましたが、筒香は今季までの契約を全うしようとしているようです」(現地記者)
NPB側は、こうした筒香の気持ちを掴んでいる。
「それを汲んで、本格的な獲得交渉は今季終了後」と見る向きもあるが、トレード期限は7月末。筒香自身も出場機会に飢えており、「交渉の余地アリ」との声も聞こえてきた。
「DeNAは下位に低迷したまま。元チームリーダーの筒香が帰ってくれば、チームの士気も上がるはず。今季でT・オースティンとの契約が満了しますし、国内FA権を取得する宮﨑敏郎も残留が確定していませんから」(球界関係者)
横浜、巨人、楽天、ソフトバンクの四つ巴
筒香獲得に興味を示しているのは、古巣だけではない。J・スモーク、E・テームズの両外国人助っ人を逸した巨人、今季不調のソフトバンク、そして資金力豊富な楽天も交渉に乗り出してきそうだ。
「筒香の契約を全うしたいとする気持ちを尊重していたら、ライバル球団にさらわれてしまいますよ」
現地では、そんな見方もされていた。というのも、マイナーでの生活ぶりがミジメすぎるからだ。
「筒香は速球に対応できずに苦しんでいます。ドジャース首脳陣は再生に自信を見せていましたが、今では、日本時代の映像を見せて『調子がいいときの自分を思い出せ』と助言しています。直接指導する場面も少なくなってきました」(前出・現地記者)
筒香はマイナーで、打率1割3分8厘、本塁打3、打点7。出塁率も2割そこそこだ。侍ジャパンの元4番が通用しなかったのは残念だが、今さらビデオ学習よりも日本で再スタートするべきとの声のほうが多い。
「巨人は炭谷銀仁朗放出で交換要員を求めませんでした。動きがアヤしいんです」(スポーツ紙記者)
古巣帰還が受け入れられないなら、同じ関東圏でセ・リーグのチームという選択をするのか。筒香の気持ちを尊重しすぎていては、DeNAの上位進出は厳しくなりそうだ。
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