「自民党と公明党以外に投票します」というポスターが、SNS上で物議を醸している。
東京都は7月12日から、四度目となる新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言を適用し、飲食店に酒類の提供停止と、営業時間を午後8時までにするよう求めている。
前回から1カ月足らずでの再発令に、国民からは反発の声が続出。また、西村康稔経済再生担当相の「従わない飲食店への働きかけ」発言(のちに撤回)もあり、怒りはマックスに達している。
そして〝自公以外〟がSNSで注目を集めたのは8日のこと。元日本マイクロソフト社長・成毛眞氏がSNSで《緊急事態宣言は8月22日までか。しかし政府はワクチンをまともに配れない、オリンピック観客数などはいまだに決められない。もはやグダグダなのだから、秋の総選挙は都議選以上の波乱が起こるだろう。とりわけ政党名を書く比例代表区で自民党は大崩れするのではなかろうか。それに乗じて東京の飲食店は統一ポスターを用意するべきだ》と投稿。成毛氏の呼び掛けをもとに、堀江貴文氏が講師を務める『堀江政経塾』がポスターを製作した。
秋の総選挙で政権交代はあり得る?
「ポスターに書かれているのは、《当店はしっかり感染防止対策をしています。不公平な『緊急事態宣言』には断固反対します。秋の総選挙では、自民党と公明党以外に投票します。お客様もご協力ください》という文言。これがツイッターで拡散されると、トレンド入りを果たすことになります」(ネットニュースサイト編集者)
〝自公以外〟がトレンド入りを果たし、ネット上で注目を集めると、
《私はこのポスターを支持します。秋の衆議院選挙では、絶対に自民党と公明党には入れません。この奇想天外な菅政府と自民党・公明党、こんなのに続けられたら日本が壊れます》
《良い試みですね。集団訴訟起こされても仕方ないところ。お店も大変ですが納入業者も大変》
《政権与党は投票率が低い方が有利らしいので、これを機会に普段選挙に行かない無党派の人たちには足を運んでほしいですね》
《ろくなのがいない、他よりマシだから与党に投票という考え方はやめましょう。与党に不満があれば権力側ではない方の中でマシな政党に投票しましょう》
《受け皿になるところがないから『自公以外』なんて書き方になるしかないよねぇ。そんなバラバラに票入れたって結局は自公が有利になっちゃうと思うんだけどな》
《問題なのは、政治的無関心で無投票な人たちって、この記事すら見ていないのではなかろうかということ。店頭で実際にポスターを目にしても何故にそうなったのか興味を持つこともなさそう》
《他に選択肢がないって投票した一票でも、絶賛支持の一票と同じです。少しでも異を唱えるなら、別の党に投票するしかない。結果、政権は変わらなくても、支持率が下がるのは意味がある》
などなど、賛否さまざまの声が続出しる事態となった。
何はともあれ今秋には総選挙が行われるが、果たして投票率は上向くだろうか。
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