振興くじ『toto』にバスケ追加! 川渕三郎氏がスポーツ界を牛耳る!?

川淵三郎氏がサッカー、バスケットボールだけではなく、日本中のスポーツ界を牛耳る日も近いかもしれない。

「バスケのBリーグをスポーツ振興くじ(toto)の対象に加える法案が、10月26日に招集された臨時国会に提出されました。野党も賛成しており、2022年から販売という目標も実現しそうです」(スポーツ協会担当記者)

Bリーグをtotoの対象に加えようと奔走していたのが、日本バスケットボール協会「エグゼクティブアドバイザー」の肩書を持つ川淵氏だった。かつてはJリーグのチェアマンとして、totoそのものの導入を実現させたわけだが、プロ野球、相撲より先にBリーグを〝公営スポーツ〟に押し上げたことは大きな意義がある。

「totoの売り上げは目標の1000億円に届かず、永田町のセンセイ方もプロ野球、相撲に何度か打診していました。相撲界は八百長問題を引きずっていて、プロ野球界も現役選手が野球賭博に興じる事件が発覚。それが尾を引いているのでしょう」(同・記者)

“ナベツネ大論争”の悔しさが『toto』バスケ追加エネルギーに

totoの収益は地方のスポーツ施設の改修や指導者育成のほか、コロナ対策にも充てられる予定。社会的貢献という意味でも、Bリーグが大きな注目を集めるようになるかもしれない。

「東京オリンピックが延期されたことで協賛企業も苦しんでいます。くじの収益で施設整備費の不足分を補う計画だったので、対象競技が増えることは大歓迎ですよ」(スポーツライター)

今後、川淵氏と犬猿の仲といわれるプロ野球界が、後塵を拝する場面も出てきそうだ。

「川淵氏の奔走には、スポーツに対する情熱もありますが、Jリーグを立ち上げた当初、あのナベツネ(渡邉恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆)と大論争し、そのときの悔しさがエネルギーになっているようです」(同・ライター)

御年83歳の川淵氏。麻雀のトッププロが集まる「Mリーグ」立ち上げも同時進行していたというから、たくましい限りである。