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神戸山口組の最高幹部が電撃引退…六代目山口組“襲撃計画”次なる標的

神戸山口組の最高幹部が電撃引退…六代目山口組“襲撃計画”次なる標的
(C)週刊実話Web 

神戸山口組(井上邦雄組長)から、また一人、直系組長が組織を離れた。執行部メンバーとして重要決定事項に携わってきた藤原健治舎弟頭補佐(三代目熊本組組長=岡山)が、6月29日、引退を表明したのだ。

「岡山県内の地元警察署に本人がおもむき、捜査員に対して引退を告げたそうだ。数日前には神戸山口組の昇格人事とともに、進退に関する噂が流れた。その後、藤原舎弟頭補佐を含む最高幹部が現役を続行するとの〝怪文書〟が出回り、神戸山口組の結束は強まっているものと思われた。それだけに引退は突然のことで、業界内外が騒然となった」(業界ジャーナリスト)

藤原舎弟頭補佐は以前から自身の進退に言及していたといわれ、神戸側は事態を見守りつつ結束強化を図ったようだ。しかし、本人の意志は固かったのか、半ば強行的に引退に踏み切ったとみられる。

「六代目山口組(司忍組長)にしてみれば、ある意味、思惑通りに事が進んでいるのではないか。岡山県〝制圧〟には、力を入れていたはずだから」(同)

藤原舎弟頭補佐は、平成27年に六代目山口組を離脱した井上組長らが、神戸山口組を発足したのちに参画。六代目側からの現役直系組長の移籍は衝撃的で、岡山県内の勢力図に大きな影響を与えた。

「同じく岡山に本拠を置く池田組の池田孝志組長は、神戸山口組の発足メンバーに名を連ね、すでに六代目山口組を出とった。せやから、藤原舎弟頭補佐率いる熊本組が加入したことで、当時、県内の六代目側直系は二代目大石組(井上茂樹組長)のみになったんや」(ベテラン記者)

警察当局は次の攻勢を危惧

ところが昨年、相次いで神戸山口組の勢力に異変が生じた。岡山県内に多くの傘下組織を抱えていた五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)が脱退したのに続き、熊本組の加入に関わったといわれる池田組も脱退。〝鍵を握る〟組織が、独立団体となったのだ。

「五代目山健組は井上組長の出身母体でもあり、神戸側の主要部隊やった。池田組の池田組長かて分裂の首謀者の一人やったから、混乱は避けられんかった」(同)

その隙を突くかのように、昨年12月、熊本組・横森啓一若頭(当時)の拠点に三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)系組員が押し入り、銃撃する事件が発生。さらに、今年5月には藤原舎弟頭補佐の自宅で、六代目側・三代目杉本組(山田一組長=岡山)系組員による発砲事件も起きた。

「横森元若頭と最高幹部たちは、思うところもあったのか、事件後の1月に六代目側へ移籍しとった。せやから藤原舎弟頭補佐宅での事件は、六代目側の〝最終警告〟やとされたんや」(同)

藤原舎弟頭補佐の引退によって、六代目山口組は岡山県の〝完全制圧〟に向けて歩を進めた格好だ。そのため、警察当局は次の攻勢を危惧しているという。

「神戸山口組を抜けたとはいえ、県内では池田組が活動を続けとる。五代目山健組に対しては『手を出すな』としとる一方で、池田組に対しては何の通達もないんや」(関西の組織関係者)

また、肝心の神戸側への〝プレッシャー〟も強まる可能性があると指摘する。

六代目側の目的は“敵地攻略”

「関西圏に再び目を向けていくかもしれん。六代目山口組の直系組織が多く本部を置く大阪府には、神戸側の入江禎副組長(二代目宅見組組長=大阪中央)たちがおって、総本部のある兵庫県にも寺岡修若頭(俠友会会長=兵庫淡路)や宮下和美舎弟頭補佐(二代目西脇組組長=兵庫神戸)が立っとる。いずれも発足当初からの直系組長で、神戸側の執行部や」(同)

六代目側の目的は〝敵地攻略〟で、組員の引き抜きと並行して神戸山口組からの死者は長野、岡山、愛知、兵庫などで7名を数える。

「次の計画に向けてどう動くのか分からんが、神戸側は間違いなく守りを固めとる。特定抗争指定の警戒区域内では組員5人以上が集まれんから、ガードが手薄になりかねず、車両での移動にも細心の注意を払っとるはずや。だからこそ六代目側の潜伏要員たちも、かなり慎重になっとると思うで」(同)

ただ、東京オリンピックの開催は分裂抗争にも影響を及ぼすとみられる。

「国際イベントの最中に、音を鳴らすようなことはないだろうが、分裂を終わらせるため急いでいるのは間違いない。オリンピックの開催直前まで、気が抜けない状況だ」(前出・業界ジャーナリスト)

新型コロナの感染拡大も山口組の分裂問題に影響を与えたが、六代目山口組は攻勢を続け、対する神戸山口組も臨戦態勢を緩めていない。それぞれの命運を懸けた戦いは混迷の度合いを深め、業界内にはただならぬ雰囲気が漂っている。

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