【ヘヴィ・メタル】「男が聴いていて一番恥ずかしい音楽」発言にメタルファンが激怒? 「ダサい」を笑い飛ばす独自の美学とは

「メタルは本当にダサいのか」という議論がまたSNSで再燃している

「女性から見て、男が聴いていて一番恥ずかしい音楽はヘヴィ・メタルなんだそうだ」

SNS(Xなど)で定期的に拡散され、タイムラインを大きくざわつかせるこのフレーズ。これをきっかけに「メタルは本当にダサいのか」「なぜメタルは流行らないのか」を巡る議論が、いま再びネット上で大きな盛り上がりを見せている。

端緒となったのは、あるユーザーによる「その通り」という一言の投稿だった。このフレーズ自体は、2022年に音楽メディア主宰者がnoteに投稿したコラム(「ヘヴィ・メタルはダサいを買ってでているんだ!」)のユーモラスな導入部が、文脈を離れて一人歩きしたものだ。本来のコラムは「モテを無視して様式美に殉じるメタルの姿勢」を称える熱い内容なのだが、ネット上では「本当にダサいのか」を巡る論争の火種として定期的に再燃している。

しかし、今回の議論で何より注目すべきは、世間の評価に対してメタルファンたちが怒り狂うどころか、むしろ大はしゃぎで自分の好きなバンドやメタル愛を語り出している点だ。

◆ 「ダサい? だから何?」怒るどころか布教が始まるSNSの空気

「男が聴いていて恥ずかしい」と言われても、当のメタルリスナーたちにピリピリしたトゲトゲしさは微塵もない。

「俺はメタルが流行りの音楽だったらメタル好きになってなかった。周りの連中が誰も聴いてない、なんだか悪そうな音楽、そこが最高に魅力的だった」

「メタルが流行るも流行らないも関係ない。そもそも好きな人たちはそんな些末な事に左右されるような次元で聴いてない」

SNS上では、こうした「流行らないからこそいい」「他人はどうでも良い」という達観した声が続出。それだけでなく、「自分にとっての最初のメタルはこれだ」「このアルバムのジャケットのダサさが逆に最高」と、思い入れのある名盤や思い出話を嬉々として語り出す「メタル布教大会」の様相を呈した。

ある音楽プロモーターの分析によれば、メタルファンは一定の層を抱える一方、「ブランドイメージやサブカル的な位置づけ、演奏の難度の高さ」が一般普及の壁になっているという。しかし、B'zのようにロック・メタル要素を取り入れて国民的人気を得るバンドもあり、ニッチな楽しみ方を肯定する空気は根強い。

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メタルファンは我が道を行く!?


◆ 「他人はどうでも良い」——ブレないリスナーの境地

あるユーザーがSNSにつぶやいた「それに関して他人はどうでも良いのがヘヴィメタル」という一言は、まさにこのジャンルを愛する者たちの本質を突いている。

「モテ」や「ステータス」を最初から完全に無視し、神話やファンタジー、1日10時間のギター練習に心血を注ぐ。その過剰でストイックな様式美を、世間から「ダサい」と言われようが知ったことではない。

「男が聴いていて恥ずかしい」という偏見を向けられても、当のファンたちはどこ吹く風。怒るどころか「そこがいいんだよ」とばかりに、マイナーな名盤や思い出話を次々と引っ張り出してくる。

世間の評価など端から気にしない――。そんな面倒くさくも愛おしいこだわりこそが、このジャンルがいつの時代も独自の熱量を保ち続ける理由なのかもしれない。

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