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巣ごもり特需で家具販売が好調! ニトリやIKEAではネット販売も急進

 
(画像)Luis Molinero / shutterstock

新型コロナの感染拡大によるリモートワークの普及や巣ごもり需要の拡大で、家具やインテリアの販売が順調に推移している。

家具やインテリアは買い替えや新規購入の頻度が少なく、近年は売り上げが頭打ちになっていた。ところが、コロナ禍を機に自宅で過ごす時間が増えたため、昨年来から需要が急激に伸びているのだ。

帝国データバンクによると、2020年度の家具・インテリア販売市場(事業者売上高ベース)は、前年度比6.1%増の1兆5000億円となり、過去最高を更新する見込みだという。

家具・日用品大手のニトリHDの2021年2月期の売上高(連結)は、前期比11.6%増の7169億円、純利益が前期比29.0%増の921億円となり、過去最高を更新した。

ニトリやIKEAなどの大手各社が増収となったほか、テレワーク用のオフィス家具の販売が好調だったことが、家具・インテリア特需の要因とされる。

ガーデン用家具の需要も高まる

「ベッドやソファ、デスクなど大型家具を購入する際、従来は店舗に出向いて買う人がほとんどだった。しかし、コロナ禍や緊急事態宣言の発出でリアル店舗に行けず、ネット販売が急伸しました。ニトリもネット販売が前年比50%以上も増加するなど、リアル店舗を上回る勢いで成長しています」(大手家具店)

また、自宅で快適に過ごせるように、マンションのバルコニーや庭で活用するラタン素材のソファや折り畳みテーブルセットなど、ガーデン用家具の需要も高まっている。

最近は地方移住のほか、郊外にセカンドハウスを購入し、デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人々が増えている。しばらくは家具・インテリア業界の特需が続きそうだ。

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