「点検に来ました」は詐欺の入口 給湯器商法で22億円売上か、高齢者狙う手口

巧妙な詐欺が横行

冬を迎え、給湯器の出番が増える季節だ。「点検」を口実に「不完全燃焼している」などとして、不要な交換工事の代金をだまし取る詐欺の急増が懸念されている。

10月9日、警視庁が8人逮捕

10月9日、警視庁は詐欺容疑などでリフォーム会社『大安設備』の実質的経営者(36)ら8人を逮捕したと発表した。調べでは、経営者らは高齢者宅を狙って給湯器の点検商法を行い、約22億円を売り上げていたとみられる。しかも’23年以降、約7600件の詐欺を行い、契約者の9割が70歳以上だったと見られている。逮捕容疑は、一酸化炭素濃度が危険だとうそを言い、70〜80代の男女4人から交換工事代金計約99万円を詐取した疑いだ。

高齢者を狙った悪質なリフォーム業者は「家にガタがきている」「お宅の屋根の一部が剥がれていて飛んだら危ない。近隣に迷惑がかかる」などと不安をあおり、契約書にサインさせるケースが多いという。

「通常なら10万円ほどの工事費が100万円以上…カネを払った後、リフォーム詐欺に遭ったと気付くのです」(フリーライター)

太陽光の相談は3年で7倍近く

現在も訪問販売による悪質リフォーム詐欺は後を絶たないが、太陽光発電、給湯器などの詐欺的な点検商法も横行している。

「太陽光発電システムの点検商法は“点検が義務化された。このままだと火災のリスクがある”などと持ち掛けるのが特徴で、点検後に高額な工事契約を迫られ40万円払わされたという事例も報告されています。全国の消費者センターに寄せられた太陽光発電システムに関する相談は2021年度90件に対し、2024年度は613件と7倍近く増えています」(同)

給湯器点検商法に寄せられた声

また、給湯器の点検商法については、次のような相談が多数寄せられている。

『業者から給湯器を点検するという電話があり、訪問後高額なメンテナンス契約を勧められ契約したが、まだメーカーの保証期間内だった』

『突然、来訪した業者のガス点検を受け、数カ月後に給湯器交換を契約したが、工事当日に業者は現れず連絡も取れない。交換代金だけ支払わされた』

なお、ガス給湯器に「法定点検」はなく、「法定」「義務」をうたう電話や訪問は要注意だ。

「高齢者を狙ったリフォーム詐欺などは、普段から家族や親族、友人、知人、ご近所など相談できる関係を築いておくことが防御対策に繋がります」(同)

その場で契約せず、少しでも不安を感じたら消費者ホットライン「188」に相談したい。突然の訪問販売はまず断る。これが鉄則だ。

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