「お名前.com」のFX向けVPSに不正アクセス 全サーバー停止で利用者から「600万円爆損」の訴えも

GMOインターネットのお知らせ(公式HPより)

GMOインターネットが運営する「お名前.com デスクトップクラウド」で第三者による不正アクセスが発生し、一部利用者のサーバー環境に不正なプログラムが設置されていたことが分かった。同社は被害拡大を防ぐため10月21日午前4時以降、全プランのサーバーを順次停止している。影響の可能性があるサーバーは約2万6,700件との見込み。FX自動売買の運用に同サービスを使っていた利用者からは、停止による損失を訴える投稿がX上で相次いでいる。

不正プログラムが設置され全プラン停止

同社によると、10月20日に「お名前.com デスクトップクラウド」の一部利用者のサーバー環境で、第三者による不正なプログラムの設置が確認された。同サービスはクラウド上の仮想サーバーを遠隔操作して利用するVPSで、FXの自動売買ツールの運用などに使われている。

EA用のVPSとは、FXなどの自動売買プログラム「EA(Expert Advisor)」を、自宅のパソコンを常時起動させずに24時間動かし続けるためのレンタルサーバーのこと。EAは基本的に24時間稼働させるものだが、自宅PCだと、不意の停電や再起動などで止まってしまうことがある。「VPS(Virtual Private Server)」という仮想専用サーバーを有料契約することで、そうした心配なく安定して動かし続けられるのだ。トレーダーにとってライフラインともいえる。

同社は「このたび、お名前.com デスクトップクラウドに対する第三者による不正アクセスが発生し、一部のお客様のサーバー環境において、不正なプログラムが設置されたことを確認いたしました」と公式サイトで説明している。さらに「これにより、サーバー内に保管されている情報が閲覧された可能性があります」としている。

SNSに利用者から損失を訴える声相次ぐ

サービス停止の影響は、FX自動売買を運用していた利用者を直撃した。X上では、ハッキングされ不正なプログラムを何者かに設置されたために「600万円爆損した」「損切りできなかった」など、取引の継続や決済ができなかったことによる損失を訴える投稿が相次ぎ、不正アクセスの公表から一夜で関連話題が拡散した。

ただし、これらの損失報告は利用者個人の投稿であり、具体的な損失額や損失とサービス停止との因果関係を裏付ける公的な集計は公表されていない。GMOインターネットも、取引上の損失についての補償方針や調査結果を現時点で発表していないが、お金が絡むサービスだけに損害は莫大になるかもしれない。

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