『VIVANT』視聴率16.8%も制作費20億円超で赤字危機!? 福澤克雄監督のパワハラ問題に揺れるTBSの誤算

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巨額マネーと局のプライドが激しく交錯する秋のドラマ戦線。テレビ界の覇権を懸けた視聴率戦争が、泥沼の事態に発展している。

TBSが威信を懸ける日曜劇場『VIVANT』第2シーズン。10月18日放送の第21話は平均世帯視聴率16.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。

10月4日の第19話は15.4%、11日の第20話は15.5%だっただけに、再び数字を伸ばした格好だ。第2シーズンは初回18.8%の好スタートを切り、その後も11話連続で世帯視聴率15%超えを維持している。

しかし、その華々しい数字とは裏腹に、局内では制作費を巡る不安がくすぶっているという。

「大赤字のピンチですよ。今回は1話の制作費が1億2000万円、総額20億円超ともいわれる超大作。しかも、福澤克雄監督のハラスメント騒動まで起きてしまいました」(TBS関係者)

制作費の具体的な総額は公表されておらず、20億円超という数字は業界内の推計にすぎない。とはいえ、大規模な海外ロケや豪華キャストを起用した作品だけに、投じた費用をどう回収するかが重要な課題となりそうだ。

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福澤克雄監督のパワハラ問題が波紋

そんな『VIVANT』の制作現場を揺るがしたのが、原作・演出を手掛ける福澤克雄監督のハラスメント問題だ。

今年7月、福澤監督が撮影現場のスタッフからパワハラを訴えられ、TBSが調査を行っていたことが報じられた。

さらに9月16日には『週刊文春オンライン』が、撮影中に福澤監督が脚立に乗って作業していた助監督を押し倒し、骨折させたと報道した。

この負傷の詳しい経緯については、TBSがすべてを公表したわけではない。しかし、福澤監督によるパワハラ行為そのものは同局も認めている。

9月30日の定例社長会見では、龍宝正峰社長が2月に事案を把握し、調査の結果、福澤監督によるハラスメントが認められたと説明。就業規則に基づいて人事上の措置を講じたほか、自ら監督に直接厳重注意したことも明らかにした。

「視聴率を爆発させるSNSの口コミも、“作品は面白いがパワハラは擁護できない”と、コンプライアンスを問う声が上がっていました。制作現場でのトラブルは、今後の海外展開にも影響しかねません」(他局編成幹部)

ただし、今回の騒動によって視聴率が低下したと断定できるデータはない。

実際、10月18日の第21話は16.8%まで数字を伸ばし、視聴者の関心の高さを改めて示した。

福澤監督も調査後、カウンセリングや研修を受けて制作に戻っているとTBS側は説明しており、現時点で番組の放送予定に変更は発表されていない。

日テレも豪華キャストで対抗! 巨額制作費回収のカギは海外展開

そんなTBSを横目に、日本テレビも秋のドラマ戦線に力を注いでいる。

10月10日にスタートした『俺たちの箱根駅伝』だ。主演の大泉洋をはじめ、伊藤沙莉、山下智久ら豪華キャストをそろえ、『VIVANT』にも出演する小日向文世も名を連ねている。

同作は毎週土曜午後9時の放送で、『VIVANT』と直接同じ時間帯で競合するわけではない。ただ、話題性の高い大型ドラマとして、両局の作品作りに注目が集まっている。

両局が大型ドラマに巨額の制作費を投じる背景には、国内の広告収入だけでなく、海外への番組販売や動画配信による収益拡大という狙いもある。

「20億円超ともいわれる制作費を回収するには、海外の巨大配信プラットフォームへの高値売却が重要になります。しかし、欧米企業はハラスメントに極めて厳しい。制作トップを巡る騒動が、作品の評価や契約交渉に影響する可能性はあります」(前出・他局編成幹部)

テレビシリーズは11月8日に最終回を迎える予定だ。

10月25日に放送される第22話では、乃木憂助(堺雅人)らの別班奪還作戦が新たな局面を迎える。

ドラマの展開とともに、視聴率がどこまで伸びるのかにも関心が集まりそうだ。

作品の人気を維持しながら、制作費を回収し、再発防止にも取り組まなければならないTBS。

巨額投資が実を結ぶのか、それとも思わぬ誤算を招くのか。

監督を巡る問題が、今後の海外展開にも大ブレーキをかけなければいいが。

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