赤い羽根「2億5000万円不明」でイオンも協力見送り…募金運動に逆風

信用が地に落ちた

「赤い羽根共同募金にご協力をお願いします」

例年、ボランティアの小学生や中高生などが駅前や街頭に立ち、募金を呼び掛ける『第80回赤い羽根共同募金』が10月1日からスタートしたが、これまでとは異なる様相を見せている。

同共同募金を運営する北海道共同募金会(札幌市中央区)で、事務局長が管理していた約2億5000万円が使途不明となり、着服の疑いが持たれている問題の影響で、赤い羽根共同募金が存続危機に瀕しているからだ。

イオンも協力見合わせ ボランティア激減

「募金活動は10月1日から来年3月31日まで実施されますが、北海道共同募金会の事務局長の着服疑惑で、ボランティア自体が激減しました。40年以上、募金活動を支援してきたスーパー最大手のイオンも協力を見合わせた上、他社、他店舗も相次いで協力辞退を申し入れた。募金活動スタート後も、今年は全国でも赤い羽根をつけている人をあまり見かけませんでした」(全国紙社会部記者)

使途不明金は計2億5000万円に

北海道共同募金会が約1億8000万円の使途不明金を発表したのは、6月15日。福祉施設などへの助成金として使われる予定だった寄付金3億4000万円のうち、少なくとも1億8000万円が不足していた。

この金を着服した疑いが持たれているのが、会計責任者だった50代後半の事務局長だ。9月には、さらに約7000万円の使途不明が明らかになり、総額は約2億5000万円に達した。

懲戒解雇、刑事告訴を検討

「この事務局長は事件発覚後の7月に懲戒解雇、北海道共同募金会は刑事告発と損害賠償請求の手続きを進めています」(同)

2億5000万円の使途不明問題を受け、赤い羽根共同募金を所管する厚生労働省は、閣僚や各省庁の副大臣、政務官、幹部職員らに対し赤い羽根の着用を控えるよう依頼した。

札幌のボランティアは7割減

「昨年、札幌では434の団体から3274人のボランティアが街頭で募金活動を行ったんですが、今年は7割以上減の約800人ほどです。80回の節目を迎えた赤い羽根募金の信用を回復するには、相当な時間が掛かりそうです」(札幌在住のフリーライター)

募金に協力した善意の赤い羽根は、跡を濁しそうだ。

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