別の男性と結婚後もストーキング…水戸ネイリスト殺人に見る身勝手な動機とストーカー規制の穴

ストーカー犯罪は凶悪化の一途

ここ最近、身勝手なストーカー事件の惨劇が、後を絶たない。その筆頭とも言えるのが、世間を騒がせた“水戸ネイリスト殺人事件”だろう。

昨年の大みそか、当時31歳の元交際相手を殺害したとして、殺人とストーカー規制法違反の罪に問われた茨城県の元会社員・大内拓実被告(29)の裁判員裁判で9月30日、水戸地裁は拘禁刑20年の実刑判決を言い渡した。

別れを切り出され執拗なストーカー行為

「大内被告は’24年1月ごろから、被害者でネイリストの小松本遥さんと交際するも、1年足らずで破局。大内の性格や態度が嫌になり、小松本さんの方から別れを切り出したそうです」(社会部記者)

小松本さんは大内被告と別れた後、別の男性と結婚。殺害時には妊娠5カ月だった。ところが、大内被告は小松本さんに「もう一度話をしたい」などと、電話やLINEをして、執拗にストーカー行為を続けていた。

ぬいぐるみに仕込まれた紛失防止タグ

「そして、小松本さんの実家に彼女が好きで集めていた人気キャラクターのぬいぐるみを、いかにも当選したかのように偽装して送りつけた。その中に紛失防止タグを入れて、それを彼女が犯行現場となった水戸市のアパートに持ち帰り、惨劇につながりました」(同)

大内被告は、宅配業者を装って自宅に侵入し犯行に及んだ。ハンマーで頭を複数回殴りつけ、包丁で首を刺すなど残忍な手口だった。

被告が語った身勝手な動機

大内被告は公判の被告人質問で、事件に関し「被害者の存在を消して、出会う前に戻ってリセットしようと思った」と述べたが、到底許されるはずがない。

また、大内被告に判決が言い渡された同日には、沖縄県宜野湾市でアルバイトの座間味凜さん(23)が、自宅アパートの敷地内で元交際相手の男に惨殺される事件も起きている。

男は事件後、首に傷を負った状態で発見されて入院していたが、沖縄県警は10月7日、元交際相手の無職の男(25)を殺人容疑で逮捕した。男は容疑を認めているという。

相次ぐ惨劇に規制強化が急務

早急なストーカー規制強化が求められる。

【関連】群馬・神戸でストーカー刺殺事件が連続発生 「ただただ女性のことだけを考え続ける」という心理学者の分析
【関連】神戸女性刺殺事件は現代社会の病巣 増加する「面識なし・関係不明」犯罪の恐怖