【中日】工藤公康新監督「背番号81」で始動…大量退団と戦力外で始まる大改革の行方

大改革が始まる!(インスタグラムより)

球団創設90周年の今季、中日は60勝81敗2分で2年ぶりの最下位に沈み、6年連続Bクラスが決まった。名門はいま、監督、コーチ、選手の三方向で一気に入れ替わろうとしている。

9月29日、就任2年目の井上一樹監督(55)が今季限りでの辞任を表明した。成績不振の責任を取る形で、自ら球団に申し入れたという。契約は来季まで残っていた。

今季は開幕5連敗でつまずき、主力のケガも重なって序盤から借金が膨らんだ。逆転負けは40回に達し、2リーグ分立以降の球団ワーストを更新。6年連続Bクラスは9月19日の巨人戦で確定した。

一部では、井上監督は続投に前向きだったとも報じられていた。

異例の外部招聘…日本一5度の工藤氏が就任

後任に決まったのが、元ソフトバンク監督の工藤公康氏(63)だ。10月8日、加藤宏幸球団社長が、球団幹部が複数回直接会って打診し、受諾を得たと説明。15日には名古屋市内のホテルで就任会見が開かれ、背番号はソフトバンク監督時代と同じ「81」に決まった。

工藤氏はソフトバンクで7年間指揮を執り、リーグ優勝3度、日本一5度。選手・コーチとして中日に在籍した経験はなく、OBを中心に監督を任せてきた球団にとって異例の外部招聘で、1984年の山内一弘氏以来43年ぶりとなる。

名古屋市出身の工藤氏は会見で「名古屋の人に少しでも恩返ししたい」と就任を決めた理由を語り、「僕自身、決して監督が偉いとは思っていない」と、やるのは選手だと強調した。加藤球団社長は「勝ち方を知っている監督」と期待を寄せている。

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井上体制を支えた松中氏ら4人が退団

もっとも、こうした新監督就任劇の裏側ではすでに改革に向けた動きが始まっている。10月13日、松中信彦打撃統括コーチ(52)、平田良介外野守備走塁コーチ(38)、落合英二投手コーディネーター(57)、中村豊2軍外野守備総合コーチ(53)の4人が今季限りで退団すると球団が発表した。

理由は明らかにされていないものの、落合氏は2024年10月に退団が発表されながら井上監督の説得で残留し、2軍監督としてウエスタン優勝とファーム日本一に導いた人物。井上体制を支えた顔ぶれが、そろって球団を去ることになる。

ドラ1ブライトら3日で9選手に非情通告

その一方では選手も入れ替わる。9月29日に福敬登ら6人、30日に辻本倫太郎とブライト健太、10月1日に知野直人と、わずか3日で計9人に来季契約を結ばないことが通告された。

2021年ドラフト1位のブライトは、昨季自己最多の83試合に出場したが、今季は5試合で打率.071にとどまり、5年目で厳しい通告を受けた。

「井上時代」の終幕は、同時に「工藤革命」の序章でもある。名門は長い低迷から脱け出せるのか、ファンの注目はその一点に注がれている。

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