ボリューム満点の定食が人気! 旗の台で約100年愛される老舗食堂『伊豆菊』【男がほれる酒と肴「ホの字酒場」】

ボリューム満点の定食類が学生や医療従事者の胃袋をガッチリとつかんでいる。

『伊豆菊』はボリュームたっぷりの日替わり定食が評判で、ランチタイムは近隣の学生や病院職員でにぎわう街の食堂だ。

日替わり定食(1,000円)はタコとカンパチの刺し身、厚揚げの中華あんかけ、もやしナムル。おかずのみは200円引き。

創業は約100年前。上野で300年続くうなぎ店ののれん分けで、かつてはこちらでもうなぎを扱ったが、現在は定食中心の店になった。

「学生さんや先生がたくさん来てくれてありがたいですよ」

人気の盛り合わせ(800円)。焼き肉、唐揚げ、ハンバーグ、スタミナ焼き、エビフライ、ハムカツ、チキンカツ、イカフライから2つ選ぶ。定食にもできる。

厨房に立つ大将は3代目。コワモテだが、奥さんと恋に落ちてこちらの店を継ぐことになったという。「若い頃はさんざん遊んだ」と笑うが、今はすっかり食堂の店主として貫禄が付いた。

名物の玉子焼き(350円)。

日替わり定食は魚が中心で、小鉢が2つにごはんとみそ汁が付く。だしがたっぷり効いた名物の卵焼きは甘めの仕上がり。つまみにもなるので日本酒でいただく。

ここはいつだってタバコが吸えるから愛煙家が集う。食事を終えてうまそうに紫煙をくゆらせる横で、私は熱かんのお代わりを頼む。

大きな病院が近くにある。

食事を終えて出ていったのはドクターだろうか。病院から電話で注文を受けた店主は、バイクに乗って出前に向かった。その背中に、自分たちは胃袋から地域医療を支える、という誇りを感じるのだ。

『伊豆菊』

『伊豆菊』
東京都品川区旗の台1-6-17
電話番号=03-3781-4239
営業時間:11時30分~14時30分、17時30分~20時(L.O. 19時30分)
休み:日・祝

撮影・文/キンマサタカ

週刊実話2026年3月5・12日号より
※情報は取材当時のものです

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