巨人・阿部慎之助が復帰へ…13万署名で「みそぎ」は済んだのか 球団に問われる説明責任

「みそぎ」の基準は誰が決めるのか

政界などでは問題を起こした議員が役職や議員を辞職し次の選挙に出馬する際、「みそぎは済んだ」と言われることも多いが、不起訴処分は単に法的な手続きの結果にすぎない。ファンの納得や、球団としての責任の取り方とは別の問題である。

署名の数の多さもそれで「済んだ」とする基準にはならず、問われているのは阿部氏個人ではなく球団がどんな基準で復帰を判断したのかだ。いまのところ、その基準は示されていない。

球団に求められる説明

その意味では、球団が説明すべき点は次の3つと言えるだろう。

① なぜ今なのか:復帰の時期と、検討の経緯。
② 何をするのか:復帰が編成部門ならどの役職で、どこまでの権限を持つのか。
③ どこまで想定しているのか:場合により、現場(特に監督への)復帰は想定しているのか。

署名はファンの思いを球団に伝える手段としては意味がある。だが、人事の説明責任を負うのは球団である。

高橋氏の再登板が取り沙汰される中で、阿部氏の復帰は巨人の「新体制」を印象づける一手になるかもしれない。その意味では今後球団がどこまで丁寧に説明できるかが、次期体制の評価を左右するともいえるのだ。

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