「大コケ」の声も…朝ドラ・大河・紅白、NHK看板番組に何が起きたのか【NHK女子アナ戦国時代6】

2市の申し入れと会長の謝罪

『風、薫る』Xより

こうした歴史軽視の演出は、ネット上の批判にとどまらず、ついに自治体を巻き込んだ深刻な問題へと発展している。

劇中で戦国武将・中川清秀が史実の経緯を無視して寝返るというオリジナル展開が描かれたことを受け、清秀ゆかりの大阪府茨木市と大分県竹田市の2市が、歴史的齟齬や子どもたちの学習への悪影響を懸念し、NHKに対して正式な申し入れを行ったのだ。

「井上会長は定例会見で『大河ドラマは歴史を題材にしたフィクション』と弁明しつつも、ゆかりの地域の住民やファンに不快感を与えたことについては真摯に受け止めると謝罪した。今後は歴史上の人物や土地に寄せられる人々の敬愛の念を大切にするよう制作現場と認識を共有したと釈明に追われた。数字や話題性を優先するあまり現場の演出が暴走し、地方自治体や視聴者との間に深刻な溝を生んでいる現実を認めてしまった。一番困惑しているのは現場でしょう。せめてトップが守ってくれれば…。今後の視聴率低下は免れない」(ドラマ事情通)

紅白は大型音楽フェスなのか

そして、国民的番組である『紅白歌合戦』も深刻な機能不全に陥っている。昨年は見事な視聴率回復を果たしたと局側は自画自賛しているが、その実態は若年層に媚びを売ったキャスティングの賜物に過ぎない。

「Z世代に人気のちゃんみなやHANA、K-POPアイドルを大量投入し、瞬間の数字を取り繕っただけです。肝心の、本来の紅白ファンである中高年層からは『誰が出ているのか全く分からない』と見放されています。マンネリ化を恐れるあまり、公共放送としての芯を失い、単なる大型音楽フェスに成り下がってしまった」(音楽関係者)

「解体論」がささやかれる背景

ガバナンス不全、看板番組のクオリティー低下など、国民からの厳しい視線に晒されるNHKは、かつてないほどの危機的な岐路に立たされているといっても過言ではない。霞が関の政府内や有識者の間でも、現在の肥大化したNHKの組織体制をこのまま維持していくことには限界があるとの見方が強まっているのだ。

「スマートフォンや動画配信サービスが普及し、メディア環境が劇的に変化した現代において、旧来型の『テレビ受像機を持つすべての国民から一律に受信料を徴収する』ビジネスモデルは、制度疲弊を起こしていることは明白です。将来的には『娯楽部門やドラマ制作の完全切り離し・民営化』、さらには『報道・教育・災害情報など、真の公共性が求められる分野への特化・スリム化』といった抜本的な改革論、事実上のNHK解体論すら現実味を帯びて議論され始めるのは時間の問題」(永田町関係者)

みなさまのNHKはいずこへ

【関連】山口馬木也“大河特需”で争奪戦 柴田勝家役で評価急騰、10月新ドラマにも出演
【関連】大河・連ドラとNHKを制覇する吉岡里帆33歳 「清純派のイメージをぶち破りたい」という女優としての覚悟